最新記事
ドラマ

【ネトフリ】財産目当てか、性的虐待か、両親殺害「メネンデス事件」の実録ドラマは見るべきか

A Tasteless Mess

2024年11月8日(金)16時45分
イモジェン・ウェストナイツ(作家、ジャーナリスト)
『モンスターズ メネンデス兄弟の物語』

メネンデス兄弟は財産目当ての冷血な殺人鬼か、長年の性的虐待の被害者か NETFLIXーSLATE

<大ヒットした実録殺人劇の第2弾として、ネットフリックスが80年代の有名な事件をドラマ化。『モンスターズ メネンデス兄弟の物語』がイマイチな3つの理由とは?>

ライアン・マーフィーがまたやってのけた──と言っても、これは褒め言葉ではない。

マーフィーがイアン・ブレナンと共同で制作した2022年のドラマ『ダーマー モンスター:ジェフリー・ダーマーの物語』は、17人もの青少年が殺害された実際の連続殺人事件を描き、ネットフリックスで大ヒットした。それから2年。マーフィーとブレナンのコンビが再び犯罪実録もののドラマを送り出した。


今回の題材は、1989年にロサンゼルスの高級住宅地ビバリーヒルズで起きた殺人。ライル(当時21歳)とエリック(当時18歳)のメネンデス兄弟が資産家の両親を殺害した事件だ。

アメリカ社会はこの事件に震撼した。検察側は、兄弟が財産目当てで冷酷に両親を殺害したと主張。弁護側は、父親による長年の性的虐待に対する自己防衛による行為だったと主張した。

9月に配信が始まった『モンスターズ:メネンデス兄弟の物語』は大衆向けの作品という性格上、センセーショナルな内容になっている。それに対し、メネンデス家の人々はこのドラマを下品で中傷的だと糾弾し、批評家もこぞって酷評している。

事件の真相がはっきりしない以上、マーフィーは双方の視点を示そうと考えたようだ。しかし、いくつかの理由により、その試みはうまく機能していない。

資産運用
「高市トレード」に「トランプ関税」......相場が荒れる今こそ投資家が目を向ける「世界通貨」とは
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米北東部で暴風雪、NYなど7州で非常事態宣言 約6

ワールド

スロバキア、原油供給再開までウクライナ支援停止 ハ

ビジネス

アマゾン、米ルイジアナ州に120億ドル投資へ DC

ビジネス

NY外為市場=ドル下落、米関税巡る不確実性やイラン
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
2026年2月24日号(2/17発売)

帰還兵の暴力、ドローンの攻撃、止まらないインフレ。国民は疲弊しプーチンの足元も揺らぐ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医師がすすめる意外な健康習慣
  • 2
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体には濾過・吸収する力が備わっている
  • 3
    カビが植物に感染するメカニズムに新発見、硬い表面を突き破って侵入する力の正体が明らかに
  • 4
    米国の中国依存が低下、台湾からの輸入が上回る
  • 5
    ペットとの「別れの時」をどう見極めるべきか...獣医…
  • 6
    揺れるシベリア...戦費の穴埋めは国民に? ロシア中…
  • 7
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 8
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 9
    100万人が死傷、街には戦場帰りの元囚人兵...出口な…
  • 10
    IMF、日本政府に消費減税を避けるよう要請...「財政…
  • 1
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より日本の「100%就職率」を選ぶ若者たち
  • 2
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く高齢期の「4つの覚悟」
  • 3
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体には濾過・吸収する力が備わっている
  • 4
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 5
    「#ジェームズ・ボンドを忘れろ」――MI6初の女性長官…
  • 6
    海外(特に日本)移住したい中国人が増えている理由.…
  • 7
    カビが植物に感染するメカニズムに新発見、硬い表面…
  • 8
    100万人が死傷、街には戦場帰りの元囚人兵...出口な…
  • 9
    ロシアに蔓延する「戦争疲れ」がプーチンの立場を揺…
  • 10
    オートミール中心の食事がメタボ解消の特効薬に
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中