最新記事
株式市場

バフェット氏が「トランプ関税」批判...日本の5大商社を支持する発言も

2025年5月4日(日)10時15分
バークシャー・ハザウェイの年次株主総会に登壇した米著名投資家のウォーレン・バフェット氏

バークシャー・ハザウェイの年次株主総会に登壇した米著名投資家のウォーレン・バフェット氏は3日、自由貿易を擁護し、関税は「武器」であるべきではないと語った。写真は株主総会の様子。5月3日、ネブラスカ州オハマで撮影(2025年 ロイター/Brendan McDermid)

バークシャー・ハザウェイの年次株主総会に登壇した米著名投資家のウォーレン・バフェット氏は3日、自由貿易を擁護し、関税は「武器」であるべきではないと語った。他の国々がその繁栄を分かち合えば、米国はより良くなると述べた。バークシャーが投資する日本の5大商社にも言及した。

バフェット氏はこの日、60年にわたってかじ取りをしてきたバークシャーの最高経営責任者(CEO)から退任することを明らかにした。表明に先立ちバフェット氏は、「バランスの取れた貿易は世界にとって良いことだ」、「貿易は武器であってはならない」と語った。


 

「我々の勝ちだ、と一部の国が言うような世界を構築するのは良い考えだとは思えない」とバフェット氏は強調。「世界の他の地域が豊かになればなるほど、我々も豊かになる」と話した。

バークシャー自身は市場に対して慎重な姿勢を崩していない。第1・四半期の現金保有高は過去最高の3477億ドルに膨れ上がった。

バフェット氏は株主総会で、次期CEOのグレッグ・アベル副会長らと4時間以上にわたって質問に答えた。バフェット氏は、米電気自動車(EV)メーカーのテスラのイーロン・マスクCEOが率いた政府効率化省に関する質問をかわしながら、連邦政府の財政赤字は「持続不可能」であり、政府は財政再建をすべきと警告した。

「私は望まない仕事だが、やるべき仕事であり、議会はそれをやっていないようだ」とバフェット氏は語ると、聴衆から拍手が起きた。

東京アメリカンクラブ
一夜限りのきらめく晩餐会──東京アメリカンクラブで過ごす、贅沢と支援の夜
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米スノーフレイクが通期売上高見通し引き上げ、データ

ワールド

ガザ飢饉は「人災」、国連安保理が声明 米は不参加

ビジネス

エヌビディア、売上高見通しが予想上回る 中国巡る不

ビジネス

米国株式市場=続伸、S&P最高値 エヌビディア決算
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:健康長寿の筋トレ入門
特集:健康長寿の筋トレ入門
2025年9月 2日号(8/26発売)

「何歳から始めても遅すぎることはない」――長寿時代の今こそ筋力の大切さを見直す時

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ女性が目にした光景が「酷すぎる」とSNS震撼、大論争に
  • 2
    「どんな知能してるんだ」「自分の家かよ...」屋内に侵入してきたクマが見せた「目を疑う行動」にネット戦慄
  • 3
    脳をハイジャックする「10の超加工食品」とは?...罪悪感も中毒も断ち切る「2つの習慣」
  • 4
    【クイズ】1位はアメリカ...稼働中の「原子力発電所…
  • 5
    「ガソリンスタンドに行列」...ウクライナの反撃が「…
  • 6
    「1日1万歩」より効く!? 海外SNSで話題、日本発・新…
  • 7
    イタリアの「オーバーツーリズム」が止まらない...草…
  • 8
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 9
    「美しく、恐ろしい...」アメリカを襲った大型ハリケ…
  • 10
    なぜ筋トレは「自重トレーニング」一択なのか?...筋…
  • 1
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 2
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ女性が目にした光景が「酷すぎる」とSNS震撼、大論争に
  • 3
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット民が「塩素かぶれ」じゃないと見抜いたワケ
  • 4
    皮膚の内側に虫がいるの? 投稿された「奇妙な斑点」…
  • 5
    なぜ筋トレは「自重トレーニング」一択なのか?...筋…
  • 6
    飛行機内で隣の客が「最悪」のマナー違反、「体を密…
  • 7
    中国で「妊娠ロボット」発売か――妊娠期間も含め「自…
  • 8
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 9
    20代で「統合失調症」と診断された女性...「自分は精…
  • 10
    脳をハイジャックする「10の超加工食品」とは?...罪…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果…
  • 7
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 8
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 9
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 10
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中