最新記事
中国経済

中国金融業界、規制強化で相次ぐ人材流出...お笑いに転身も

2024年10月21日(月)15時43分
北京の金融街を歩く人々

10月16日、中国の金融業界は政府の規制や政策の影響で将来が厳しくなっており、幻滅した銀行関係者やファンドマネジャーらは金融以外の分野で新たなキャリアを求めている。写真は北京の金融街を歩く人々。8日撮影(2024年 ロイター/Florence Lo)

中国の金融業界は政府の規制や政策の影響で将来が厳しくなっており、幻滅した銀行関係者やファンドマネジャーらは金融以外の分野で新たなキャリアを求めている。転身先は教育やお笑いなどさまざまだ。

トレーディングや資金調達、ディールメーキングなどに対する監視が強化される一方で、景気低迷により株式売買は低迷。プライベートエクイティやベンチャーキャピタルには資金が集まらず、新規株式公開(IPO)は壊滅的な状況で、給与や雇用を削減する動きが強まっている。


 

ディープ・ウォーター・ファンド・マネジメントのパートナー、XuYuhe氏は資本市場に3年間身を置いた後、学生の海外留学を支援する、より予測しやすいビジネスに転向した。

当局の景気刺激策で最近の株式市場は急騰したかもしれないが、投資家は気まぐれなので強気な動きは一時的なものになりそうだと元ヘッジファンド業界のプロである同氏は語る。

豊かで距離的にも文化的にも近い場所で国際的な経験をするために、香港やシンガポールに留学したり移住したりする人が増えており、「教育サービスはより持続性のあるビジネスだ」と解説した。

67兆ドル規模の中国金融セクターは、さまざまな取り組みの矢面に立たされてきた。特に2021年に始まった「共同富裕」キャンペーンは経済格差の是正を目的としたもので、給与の上限規制や賞与の返上などの措置が取られている。

例えばヘッジファンド業界では、コンピューターによるクオンツ取引が現在取り締まりの対象となっている。規制当局はこれが個人投資家を不当に扱う可能性があるとしている。

政府のデータによると、脆弱なヘッジファンドを特定するためのキャンペーンが過去1年間で数千のファンドが破綻する一因となった。

メンバーシップ無料
ニューズウィーク日本版メンバーシップ登録
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

イラン戦争は2週目に、トランプ氏「無条件降伏」求め

ビジネス

アングル:欧州で若者向け住宅購入の新ビジネス、価格

ワールド

焦点:道半ばの中国「社会保険改革」、企業にも個人に

ワールド

昨年の関税合意実施を米と確認、日本が不利にならない
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプのイラン攻撃
特集:トランプのイラン攻撃
2026年3月10日号(3/ 3発売)

核開発の断念を迫るトランプ政権が攻撃を開始。イランとアメリカの本格戦争は始まるのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【長期戦はイラン有利】米側の体制転覆シナリオに暗雲...専門家「イランの反撃はこれから」「報道と実態にズレ」
  • 2
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力空母保有国へ
  • 3
    日本の保護者は自分と同じ「大卒」の教員に敬意を示さない
  • 4
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 5
    【WBC】侍ジャパン、大谷翔平人気が引き起こした球場…
  • 6
    女性の顔にできた「ニキビ」が実は......医師が「皮…
  • 7
    「毎日が人生最後の日」だと思って酒を飲む...84歳医…
  • 8
    大江千里が語るコロナ後のニューヨーク、生と死がリ…
  • 9
    「みんな一斉に手を挙げて...」中国の航空会社のフラ…
  • 10
    中国はイランを見捨てた? イランの「同盟国」だっ…
  • 1
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 2
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズった理由
  • 3
    BTS復活...でも、韓国エンタメが「苦境」に陥っている
  • 4
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで…
  • 5
    「毎日が人生最後の日」だと思って酒を飲む...84歳医…
  • 6
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 7
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 8
    少子化に悩む韓国で出生率回復...昨年過去最大の伸び…
  • 9
    「死体を運んでる...」Google Earthで表示される「不…
  • 10
    【長期戦はイラン有利】米側の体制転覆シナリオに暗…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 9
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 10
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中