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田辺三菱製薬系のメディカゴ、コロナワクチン初期治験開始 植物由来

2020年7月15日(水)10時05分

カナダのバイオ医薬品開発会社のメディカゴは14日、新型コロナウイルスワクチンの初期治験を開始したと発表した。ケベック市の同社施設で撮影したたばこの葉。2014年8月撮影(2020年 ロイター/MATHIEU BELANGER)

カナダのバイオ医薬品開発会社のメディカゴは14日、新型コロナウイルスワクチンの初期治験を開始したと発表した。

米たばこ大手フィリップ・モリスも出資するメディカゴは、たばこの葉を使った植物由来のワクチンを開発。英製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)、および米ダイナバックス・テクノロジーズが開発した、ワクチンと共に投与して効果を高める物質「アジュバント」を利用して治験を実施した。

治験には180人の健康なボランティアが参加。13日に接種を行った。

メディカゴは2021年末までに約1億回分のワクチンを製造したい考え。当初の供給先はカナダと米国になる公算が大きいとしている。

メディカゴはケベック市に本社を置く未上場企業で、フィリップ・モリスが33%株式、田辺三菱製薬が残りの株式を保有している。

[ロイター]


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