プレスリリース

金沢大学共同開発。内視鏡下手術の手ブレ矯正トレーニング機器「LapaSta Z(ラパスタ ゼット)」誕生。2021年12月24日より販売開始

2021年11月18日(木)07時00分
医療従事者へ内視鏡下手術トレーニングを行う環境を提案している日本高分子技研株式会社(代表取締役社長:井上 雅司、本社:東京都中央区)は、実臨床で見受けられる持針器・鉗子類の手ブレを「ピボット運動」を意識することで矯正する「手ブレ矯正トレーニング機器 LapaSta Z」を国立大学法人金沢大学 稲木 紀幸教授(医薬保健研究域医学系 消化管外科学/乳腺外科学)と共同で発明。2021年9月13日、国立大学法人金沢大学(石川県金沢市角間町)と共同で特許出願を実施。同年12月24日より販売開始(価格:28,000円/送料・消費税別)することに致しましたのでお知らせいたします。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/285629/LL_img_285629_1.jpeg
LapaSta Z(ラパスタ ゼット)製品


画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/285629/LL_img_285629_2.jpeg
LapaSta Z(ラパスタ ゼット)動作風景

■製品の誕生背景と開発目的
モニターに映し出された体腔内を見ながら行う内視鏡下手術では、持針器及び鉗子類を体壁に留置されたトロッカーを支点にした「ピボット運動操作」により操作を致します。
腹部に挿入されるトロッカーは内径Φ10mmとΦ5mmが多く使用され、そこから挿入する持針器及び鉗子類は外径Φ5mmが主流です。
持針器及び鉗子類の外径に比べトロッカーの内径が大きい場合、それらがトロッカーの管腔内で浮いてしまい、手ブレを起こすことで手術精度に悪影響を与えています。
これは、「トロッカーを支点に鉗子類を動かす」という基本的な操作を行っていないことにより発生します。
手ブレは長らく術中の課題として認知されている事象です。しかし、手ブレの矯正を目的とした機器は存在しません。

画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/285629/LL_img_285629_3.png
腹腔鏡手術イメージ1


画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/285629/LL_img_285629_4.png
腹腔鏡手術イメージ2


画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/285629/LL_img_285629_5.png
トロッカー画像

■製品の特長
LapaSta Zは、直径Φ50mmの円周上に、持針器及び鉗子類の支点となるトロッカーを想定した10mm径の半円形のくぼみを5つ有する支持体と吸盤で構成されています。

1. 吸盤でドライボックス内に固定することができ、簡単に設置場所を変更できます。
2. 吸盤に接続した支持体は前後左右に様々な角度で設定ができます。
3. なめらかさの優れた素材を使用しているので、トロッカーと同等のなめらかさを有します。

画像6: https://www.atpress.ne.jp/releases/285629/LL_img_285629_6.jpeg
LapaSta Z(ラパスタ ゼット)製品


画像7: https://www.atpress.ne.jp/releases/285629/LL_img_285629_7.jpeg
LapaSta Z(ラパスタ ゼット)近影画像

■使用方法
10mm径の半円形の溝の底部を支点として鉗子類をあてがいながら縫合結紮などの内視鏡下手術トレーニングを行います。
支点を意識せずに縫合結紮トレーニングを行うと鉗子類が半円形から外れてしまいます。
半円の底部を支点とし、ピボット運動を意識する手技を繰り返し行うことで、支点を使わない動きから支点を意識した動きに矯正され、手ブレのないスムースな動きが習得可能となります。

画像8: https://www.atpress.ne.jp/releases/285629/LL_img_285629_8.jpeg
LapaSta Z(ラパスタ ゼット)動作風景


画像9: https://www.atpress.ne.jp/releases/285629/LL_img_285629_9.jpeg
LapaSta Z(ラパスタ ゼット)製品

■製品情報
製品名:LapaSta Z(ラパスタ ゼット)
サイズ:最大高さ200mm 吸盤直径 Φ70mm
重 量:150g
材 質:硬質ポリマー
価 格:28,000円(送料・消費税別)
発売日:2021年12月24日
購入先:日本高分子技研株式会社製品販売サイト( https://jptc.shop/ )


■共同開発者のご紹介
国立大学法人金沢大学 医薬保健研究域医学系 消化管外科学/乳腺外科学 教授
医学博士 稲木 紀幸先生

画像10: https://www.atpress.ne.jp/releases/285629/LL_img_285629_10.jpeg
国立大学法人金沢大学医学博士 稲木 紀幸先生

<略歴>
1997年 金沢大学医学部卒業
2003年 金沢大学大学院修了
2004年 ドイツ テュービンゲン大学低侵襲外科
2006年 金沢大学地域医療学講座
2007年 石川県立中央病院消化器外科
2018年 順天堂大学消化器・低侵襲外科
2021年 現職

<資格>
外科学会指導医・専門医/消化器外科学会指導医・専門医/消化器内視鏡学会指導医・専門医/内視鏡外科学会技術認定医 など


■日本高分子技研株式会社について
当社は2013年に千葉大学フロンティア医工学センター様との産学連携によって、内視鏡下縫合練習用に特化した世界初の低価格練習用持針器を誕生させ、同年10月より販売開始致しました。
練習用持針器の販売を機に内視鏡下手術トレーニングに特化した製品を開発・販売をしています。
多忙を極める医療従事者の時間を無駄にせず、直ぐにトレーニングができる環境とは何かを常に考え、「いつでも、どこでも、誰でもがトレーニングができる環境構築」をコンセプトに取り組んでいます。
当社製品のキャッチコピーである「カバンに入るトレーニングルーム」は当社コンセプトを具現化致しました。
日本国内の医療従事者、病院そして医療機器企業でも採用となっている「カバンに入るトレーニングルーム」はアジア最大規模のトレーニングセンターであるIRCAD Taiwanやアジア諸国で使用されています。

画像11: https://www.atpress.ne.jp/releases/285629/LL_img_285629_11.jpeg
日本高分子技研株式会社代表取締役社長 井上 雅司

会社名 : 日本高分子技研株式会社
URL : https://www.jptc.co.jp/
所在地 : 〒103-0027 東京都中央区日本橋3-2-14 日本橋KNビル4階
代表者 : 代表取締役社長 井上 雅司
設立 : 2004年4月1日
Shop : https://jptc.shop/
会員 : 日本内視鏡外科学会 賛助会員
日本生体医工学会 会員
販売業 : 管理医療機器販売業 第5530号
事業内容: ・熱可塑性ポリウレタンを用いた加工開発
・内視鏡下手術トレーニング機器などの開発、加工及び販売


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プレスリリース提供元:@Press
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