レバノン南部で国連要員死亡、インドネシア国籍 調査開始
イスラエルとヒズボラの敵対が激化する中、イランとの対立が続くレバノン南部クラヤで、レバノン軍兵士の横を通過するUNIFILの車両。3月27日撮影(2026年 ロイター/Karamallah Daher)
[30日 ロイター] - 国連レバノン暫定軍(UNIFIL)は29日、レバノン南部のアドシト・アルクサイル近郊にある拠点で、飛来物が爆発し、平和維持要員1人が死亡したと発表した。
声明によると、別の要員1人が重体となっている。
インドネシア外務省は30日、死亡した要員が同国出身であると明らかにし、同地域に展開するインドネシア部隊の拠点付近での間接砲撃により、さらに3人が負傷したと発表した。
UNIFILは「飛来物の発射元は不明で、あらゆる状況を解明するため調査を開始した」とし「改めて全ての当事者に対し、国際法上の義務を順守し、平和維持要員を危険にさらす行為を控えるなど、国連職員と施設の安全を常に確保するよう求める」と主張した。
インドネシア政府は今回の事態を非難し、要員へのいかなる危害も容認できないとした上で、改めて「イスラエルによるレバノン南部への攻撃」を糾弾した。
UNIFILは、イスラエルとの境界線に沿った敵対行為を監視するためレバノン南部に展開。この地域はイスラエル軍とレバノンの親イラン武装勢力ヒズボラとの衝突の中心地となっている。
同任務は2026年末で終了予定だが、ここ数年はイスラエルとヒズボラ双方の攻撃に巻き込まれる事例が断続的に発生している。3月6日にはガーナ軍の部隊本部がミサイル攻撃を受け、兵士2人が重傷を負った。イスラエル軍はその後、ヒズボラによる対戦車ミサイル攻撃への反撃の際、自軍戦車の砲弾が誤って国連の拠点に着弾したことを認めている。
中東での戦争を巡っては、イスラエルと米国がイランを攻撃した2日後の3月2日、ヒズボラがイランへの連帯を示すとしてイスラエルにロケット弾を発射したことで、レバノンも戦火に巻き込まれた。ヒズボラの攻撃を受け、イスラエルはヒズボラに対する新たな攻勢を強めている。
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