ニュース速報
ワールド

ウクライナ衛星通信利用へEUの資金援助提言=欧州委の防衛白書

2025年03月20日(木)02時59分

欧州連合(EU)欧州委員会は19日、欧州防衛の将来に関する白書を発表した。(2025年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)

Gianluca Lo Nostro

[19日 ロイター] - 欧州連合(EU)欧州委員会は19日、欧州防衛の将来に関する白書を発表した。欧州の複数の衛星通信事業者が衛星通信サービスを巡ってEUと協議する中、こうした事業者が提供するサービスをウクライナが利用できるよう資金提供すべきだと提言した。

白書でEUは「ウクライナ軍を支援し、要請に応じる」べきで、ウクライナにEUの衛星通信サービスへのアクセスも認められるべきだと言及。「そうすることでウクライナは宇宙を経由するサービス供給先を分散化できる」とし、特定のサービスが遮断された場合でも通信機能を回復できる能力を高めることが可能になると指摘した。

先月、情報筋はロイターに、ウクライナが米国と鉱物資源を巡る取引に合意しなければ、トランプ米大統領との関係が深い実業家のイーロン・マスク氏率いる宇宙企業スペースXの衛星インターネット接続サービス「スターリンク」が遮断される可能性があると語った。

これを受け、EUはウクライナの衛星通信のアクセス確保を急いでいる。

スペインの衛星企業Hisdesatは、衛星「Spainsat NGI」が稼働を開始すれば、ウクライナ上空での商業・軍事能力が強化されるとしている。

Hisdesat社の広報担当者はロイターに、筆頭株主のHispasatはウクライナでのサービス提供のため、何が利用できるかを分析していると述べた。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

インドネシア、故スハルト元大統領に国家英雄称号 授

ワールド

定数削減での解散、「普通考えにくい」=高市首相

ビジネス

トランプ・メディア、第3四半期は損失拡大 SNS頼

ワールド

米航空便の欠航・遅延が悪化、運輸長官は感謝祭前の運
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 2
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一撃」は、キケの一言から生まれた
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    レイ・ダリオが語る「米国経済の危険な構造」:生産…
  • 7
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 8
    「非人間的な人形」...数十回の整形手術を公表し、「…
  • 9
    「爆発の瞬間、炎の中に消えた」...UPS機墜落映像が…
  • 10
    中年男性と若い女性が「スタバの限定カップ」を取り…
  • 1
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 7
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 8
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 9
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 10
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中