ニュース速報
ワールド

食品包装の前面への栄養成分表示、米FDAが提案

2025年01月15日(水)09時58分

 1月14日、 米食品医薬品局(FDA)は消費者がより健康的な食品を選択できるようにするための取り組みとして、食品会社に対し商品パッケージの前面に栄養成分を表示するよう提案した。米ワシントンのスーパーで2022年4月撮影(2025年 ロイター/Sarah Silbiger)

Sriparna Roy

[14日 ロイター] - 米食品医薬品局(FDA)は14日、消費者がより健康的な食品を選択できるようにするための取り組みとして、食品会社に対し商品パッケージの前面に栄養成分を表示するよう提案した。

FDAは、糖尿病や心臓病などを含む米国の慢性疾患危機と闘うための政府全体の取り組みの一環として、栄養を優先事項に掲げている。

提案が最終的にまとまれば、過剰に摂取すると慢性疾患に直結する食品の飽和脂肪、ナトリウム、添加糖類の3つの栄養素について、これらの含有量の詳細を「低」、「中」、「高」で表示するとともに、消費者が見やすい情報が商品の前面に示されることになる。

世界保健機関(WHO)は昨年10月に発表したガイドラインの草案で、加工食品と飲料の前面に見やすい栄養成分を表示すべきだとしていた。

FDAは1カ月以上前に、バーニー・サンダース上院議員が率いる上院委員会から、米国の肥満のまん延とFDAの食品・飲料業会に対する規制についての質問を受けていた。

サンダース氏は声明で、FDAの今回の規則案はこうした不健康な製品の消費の危険について国民に十分に警告していないと指摘。食品・飲料業界に対し、強力な警告ラベルの表示を義務付ける法案を再提出すると付け加えた。子どもを対象とするジャンクフードの広告の禁止も盛り込む。  

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

小泉防衛相、豪国防相と会談 中国軍のレーダー照射を

ワールド

ガザ交渉「正念場」、仲介国カタール首相 「停戦まだ

ワールド

中国、香港の火災報道巡り外国メディア呼び出し 「虚

ワールド

26年ブラジル大統領選、ボルソナロ氏長男が「出馬へ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺るがす「ブラックウィドウ」とは?
  • 3
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」が追いつかなくなっている状態とは?
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 6
    「搭乗禁止にすべき」 後ろの席の乗客が行った「あり…
  • 7
    仕事が捗る「充電の選び方」──Anker Primeの充電器、…
  • 8
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い…
  • 9
    『羅生門』『七人の侍』『用心棒』――黒澤明はどれだ…
  • 10
    ビジネスの成功だけでなく、他者への支援を...パート…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺るがす「ブラックウィドウ」とは?
  • 3
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」が追いつかなくなっている状態とは?
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 6
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 7
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い…
  • 8
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 9
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 10
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中