ニュース速報
ワールド

NY中心部、「渋滞税」導入後に交通量が7.5%減=当局

2025年01月14日(火)11時59分

 1月13日、米ニューヨーク州都市交通局(MTA)は、マンハッタンの中心部は1月5日に米国で初の「渋滞税」が導入されたことで先週、交通量が7.5%減少し、同地区に乗り入れた車両が27万3000台減ったと発表した。写真は米ニューヨークで5日撮影(2025 ロイター/Adam Gray)

David Shepardson

[ワシントン 13日 ロイター] - 米ニューヨーク州都市交通局(MTA)は13日、マンハッタンの中心部は1月5日に米国で初の「渋滞税」が導入されたことで先週、交通量が7.5%減少し、同地区に乗り入れた車両が27万3000台減ったと発表した。

渋滞税制度は交通量を減らし、税収の大半を市の地下鉄やバスなど公共交通機関の整備に充てることが目的。マンハッタンの60丁目以南を走行する乗用車からピーク時に9ドル、トラックやバスから最大21.60ドルを徴収し、夜間は75%の割引がある。

MTAの責任者、ジャノ・リーバー氏は「交通量は減り、道路はより安全になり、バスの速度は上がっている」とし、米国で最も交通渋滞が激しいマンハッタンへの川を渡るのための所要時間は全体的に30─40%短くなっていると述べた。

マンハッタンに住居を構えるトランプ次期大統領は渋滞税に反対の立場で、20日の大統領就任後に撤回を求める意向を表明している。

MTAはこのプログラムによって最終的に1日当たりの走行車両が8万台(約11%)減少すると見込んでいる。渋滞税導入前はマンハッタン中心部の商業地区に1日70万台以上が乗り入れ、車両の平均時速は7マイル(11キロ)程度に低下していた。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

アングル:外国投資家が中国株へ本格再参入うかがう、

ビジネス

ティッセンクルップ鉄鋼部門、印ナビーン・ジンダルか

ビジネス

米テスラ、19年の死亡事故で和解 運転支援作動中に

ビジネス

午前の日経平均は続伸、朝安後に切り返す 半導体株し
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェイン・ジョンソンの、あまりの「激やせぶり」にネット騒然
  • 2
    「日本を見習え!」米セブンイレブンが刷新を発表、日本では定番商品「天国のようなアレ」を販売へ
  • 3
    中国は「アメリカなしでも繁栄できる」と豪語するが...最新経済統計が示す、中国の「虚勢」の実態
  • 4
    ケージを掃除中の飼い主にジャーマンシェパードがま…
  • 5
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 6
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 7
    腹斜筋が「発火する」自重トレーニングとは?...硬く…
  • 8
    「なにこれ...」数カ月ぶりに帰宅した女性、本棚に出…
  • 9
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 10
    「この歩き方はおかしい?」幼い娘の様子に違和感...…
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 4
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 5
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 6
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 7
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    埼玉県川口市で取材した『おどろきの「クルド人問題…
  • 10
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 7
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 8
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 9
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 10
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中