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中国で安全啓発動画が拡散、車暴走事件受け 当局は再発警戒

2024年11月14日(木)18時39分

11月14日、 中国南部の広東省珠海市で発生した自動車暴走事件を受け、ネット上では怒りのコメントなどが削除される一方、スピードを出した車にはねられないようにするための教育・安全啓発動画が拡散している。写真は12日、事件現場に花を供える人々(2024年 ロイター/Tingshu Wang)

[北京 14日 ロイター] - 中国南部の広東省珠海市で発生した自動車暴走事件を受け、ネット上では怒りのコメントなどが削除される一方、スピードを出した車にはねられないようにするための教育・安全啓発動画が拡散している。

中国共産党機関紙・人民日報の出版社が元々2022年7月に投稿した動画は、車が突っ込んできた場合の対処方法を子ども向けに指南。地面に伏せたり、車の進行方向と同じ方向に走ったりしないように注意した上で、車の右か左に向かって進行方向と反対の方向に走るよう求めている。

一方、深セン市公安局は12日に啓発アニメを投稿。「車両突っ込みテロ」に遭遇し、隠れる物や構造物がない場合、一つの手段として、衣服、卵、小麦粉などを使ってドライバーの視界を妨害することが有効だとしている。

今回の事件と最近相次ぐ刃物による襲撃事件は、公共の安全を強化するよう求める圧力を中国政府にかけている。国営メディアによると、公安省は車暴走事件後、北京で党委員会拡大会議を開き、極端な事件が起こらないよう厳重な警戒を呼びかけた。

ロイター
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