ニュース速報
ワールド

イスラエル軍、レバノン国連軍拠点に侵入 ネタニヤフ氏は撤退要求

2024年10月14日(月)10時11分

 国連は13日、イスラエル軍の戦車2台が同日、レバノン南部にある国連レバノン暫定軍(UNIFIL)の拠点の正門を破壊し、敷地内に侵入したと発表した。写真はイスラエル軍の戦車。レバノン南部で撮影(2024年 ロイター/Artorn Pookasook)

James Mackenzie Maayan Lubell Michelle Nichols

[エルサレム/ニューヨーク 13日 ロイター] - 国連は13日、イスラエル軍の戦車2台が同日、レバノン南部にある国連レバノン暫定軍(UNIFIL)の拠点の正門を破壊し、敷地内に侵入したと発表した。

戦車が撤退した後、約100メートル離れた場所で砲弾が爆発して煙が広がり、UNIFIL隊員が体調不良になったという。

一方、イスラエル軍はレバノンの親イラン武装組織ヒズボラがイスラエル軍に向けて対戦車ミサイルを発射し、25人が負傷したと発表。攻撃はUNIFIL拠点近くで起き、負傷者の救出に当たっていた戦車が砲火を浴びたためUNIFIL拠点に後退したと説明した。

また、負傷兵を避難させるため煙幕を使用したが、UNIFILに危険は及ぼしていないとした。

イスラエルのネタニヤフ首相は国連のグテレス事務総長に向けた声明で「UNIFILをヒズボラの拠点や戦闘地域から撤退させる時だ」と訴え、「イスラエル軍は(撤退を)何度も要求してきたが、繰り返し拒否されてきた」と述べた。

ドゥジャリク国連事務総長報道官はUNIFILを標的にしてはならないと改めて警告。「平和維持部隊への攻撃は国際人道法を含む国際法への違反で、戦争犯罪に当たる可能性がある」と述べた。

イタリアのメローニ首相は13日、ネタニヤフ氏と電話会談し、イスラエル軍によるUNIFIL拠点への攻撃は「容認できない」と抗議した。フランスやスペインも攻撃を非難している。

<イスラエル北部に無人機攻撃、兵士4人死亡>

こうした中、ヒズボラは13日、イスラエル北部ビンヤミナにあるイスラエル軍ゴラニ旅団の施設を「多数の無人機」で攻撃したと発表した。一部はイスラエルの防空レーダーを突破したという。

イスラエル軍は兵士4人が死亡、7人が重傷を負ったと発表。攻撃について調査中としている。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

イランと制裁緩和など緊密に協議とトランプ氏、武器供

ワールド

トランプ氏は早期紛争終結望む、イランと誠実交渉指示

ワールド

ヒズボラが攻撃停止か、イスラエルはレバノン攻撃継続

ビジネス

CKハチソンのパナマ子会社、港湾買収巡りマースクに
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプの大誤算
特集:トランプの大誤算
2026年4月14日号(4/ 7発売)

国民向け演説は「フェイク」の繰り返し。泥沼化するイラン攻撃の出口は見えない

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 2
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライナ軍司令官 ロシア軍「⁠春の​攻勢」は継続
  • 3
    韓国、生理用品無償支給を7月から開始 靴の中敷きで代用した少女たちから10年、アジア初の普遍的支援へ
  • 4
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命…
  • 5
    米軍が兵器を太平洋から中東に大移動、対中抑止に空白
  • 6
    「高市しぐさ」の問題は「媚び」だけか?...異形の「…
  • 7
    「王はいらない」800万人デモ トランプ政権への怒り…
  • 8
    【後編】BTS再始動、3年9カ月の沈黙を経て──変わる音…
  • 9
    キッチンスポンジ使用の思いがけない環境負荷...マイ…
  • 10
    5日間の寝たきりで髪が...ICUに入院した女性を襲っ…
  • 1
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 2
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始めた限界
  • 3
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐせ・ワースト1
  • 4
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライ…
  • 5
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅…
  • 6
    韓国、生理用品無償支給を7月から開始 靴の中敷きで…
  • 7
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 8
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命…
  • 9
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 10
    【銘柄】イラン情勢で一躍脚光の「NEC」 防衛・宇宙…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 4
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅…
  • 5
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 6
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 7
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 8
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 9
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 10
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中