インド警察、サムスン抗議活動の600人拘束 スト4週目に
インド南部タミルナド州の州都チェンナイ近郊にある韓国サムスン電子工場のストライキに関連して、インド警察当局は1日、街頭で抗議活動を組織したとして労働者と組合員計約600人を拘束したと発表した。9月撮影(2024年 ロイター/Stringer)
[チェンナイ 1日 ロイター] - インド南部タミルナド州の州都チェンナイ近郊にある韓国サムスン電子工場のストライキに関連して、インド警察当局は1日、街頭で抗議活動を組織したとして労働者と組合員計約600人を拘束したと発表した。インド現地法人の家電工場で起きたストライキは4週目に入った。
この工場は、サムスンのインド国内での年間売上高120億ドルのうち約3分の1を占める。9月9日以降、1000人以上が工場近くに仮設テントを設けて操業を妨害し、賃金引き上げと組合の承認を求めて抗議活動を続けている。
警察幹部は、抗議活動を主導する労働組合「CITU」と関連するサムスンの労働者らが拘束されたと述べた。
インドで近年最大規模となるストライキは、インドのモディ首相が掲げる製造業強化に向けた外資誘致に影を落としている。サムスンは、ストライキに参加する労働者は解雇の可能性があると述べている。
サムスンの工場労働者の平均月収は2万5000ルピー(300ドル)。サムスンは、近隣の同様の労働者の約2倍の月収だとしており、交渉により問題を解決する用意があるとも述べていた。CITUは、3年以内に月額3万6000ルピー昇給するよう要求している。