ニュース速報
ワールド

イスラエル軍、1日の死者最多 ガザの病院封鎖し攻撃

2024年01月23日(火)20時04分

 1月23日、イスラエル軍はパレスチナ自治区ガザでの激しい戦闘により24時間で24人の兵士が死亡したと発表した。写真は22日、イスラエルとガザの境界線付近で撮影(2024年 ロイター/Amir Cohen)

[エルサレム 23日 ロイター] - イスラエル軍は23日、パレスチナ自治区ガザでの激しい戦闘により24時間で24人の兵士が死亡したと発表した。1日の死者数としてはガザでの戦闘開始以来最多となった。

ハガリ報道官は部隊を警護していた戦車にロケット弾が命中し、兵士21人が死亡したと説明した。またイスラエル軍が建物を破壊するために仕掛けた爆発物が爆発し、兵士が下敷きになったという。

「事件の詳細と爆発の理由を調査中だ」と記者会見で述べた。

ネタニヤフ首相は、イスラエルはこの戦争で最も困難な日々のうちの1日を経験したと表明。「英雄たちの名において、われわれの生存のために絶対的勝利まで戦いをやめない」と述べた。

<「テロリスト数十人」を殺害>

イスラエル軍は一方で、過去24時間にガザで「テロリスト数十人」を殺害したとも発表。イスラム組織ハマスの残存拠点であるハンユニスを包囲したという。

ガザ地区の住民によると、イスラエル軍は22日以降、ハンユニスの複数の病院を封鎖し襲撃。救助隊が死傷者に近づけない状態という。

パレスチナ当局者は、イスラエル軍がハンユニスの病院の職員を拘束していると表明。ハンユニスで病院を運営するパレスチナ赤新月社は、病院内にある本部が戦車による砲撃を受けたとし、イスラエル軍がドローン攻撃を仕掛けているため、ハンユニス全域で救急車を派遣できない状態だと述べた。

イスラエルはハマスの戦闘員が病院内に潜伏しており、病院は正当な攻撃目標だと主張しているが、病院の職員やハマスはイスラエルの主張を否定している。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

NY外為市場=ドル上昇、インフレ鈍化もFOMCのタ

ワールド

米仏、イスラエルとヒズボラの緊張緩和へ連携強化=マ

ワールド

米、ウクライナと10年間の安保協定に署名 NATO

ビジネス

米国株式市場=ナスダック・S&Pが4日連続で最高値
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:姿なき侵略者 中国
特集:姿なき侵略者 中国
2024年6月18日号(6/11発売)

アメリカの「裏庭」カリブ海のリゾート地やニューヨークで影響力工作を拡大する中国の深謀遠慮

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    ニシキヘビの体内に行方不明の女性...「腹を切開するシーン」が公開される インドネシア

  • 2

    接近戦で「蜂の巣状態」に...ブラッドレー歩兵戦闘車の猛攻で、ロシア兵が装甲車から「転げ落ちる」瞬間

  • 3

    カカオに新たな可能性、血糖値の上昇を抑える「チョコレート革命」

  • 4

    米フロリダ州で「サメの襲撃が相次ぎ」15歳少女ら3名…

  • 5

    帰宅した女性が目撃したのは、ヘビが「愛猫」の首を…

  • 6

    毎日1分間「体幹をしぼるだけ」で、脂肪を燃やして「…

  • 7

    国立新美術館『CLAMP展』 入場チケット5組10名様プレ…

  • 8

    ジブリの魔法はロンドンでも健在、舞台版『千と千尋…

  • 9

    長距離ドローンがロシア奥深くに「退避」していたSU-…

  • 10

    ウクライナ軍がロシアのSu-25戦闘機を撃墜...ドネツ…

  • 1

    早期定年を迎える自衛官「まだまだやれると思っていた...」55歳退官で年収750万円が200万円に激減の現実

  • 2

    接近戦で「蜂の巣状態」に...ブラッドレー歩兵戦闘車の猛攻で、ロシア兵が装甲車から「転げ落ちる」瞬間

  • 3

    ニシキヘビの体内に行方不明の女性...「腹を切開するシーン」が公開される インドネシア

  • 4

    認知症の予防や脳の老化防止に効果的な食材は何か...…

  • 5

    堅い「甲羅」がご自慢のロシア亀戦車...兵士の「うっ…

  • 6

    カラスは「数を声に出して数えられる」ことが明らか…

  • 7

    毎日1分間「体幹をしぼるだけ」で、脂肪を燃やして「…

  • 8

    「クマvsワニ」を川で激撮...衝撃の対決シーンも一瞬…

  • 9

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃が妊娠発表後、初めて公の場…

  • 10

    我先にと逃げ出す兵士たち...ブラッドレー歩兵戦闘車…

  • 1

    ラスベガスで目撃された「宇宙人」の正体とは? 驚愕の映像が話題に

  • 2

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された──イスラエル人人質

  • 3

    ウクライナ水上ドローンが、ヘリからの機銃掃射を「回避」してロシア黒海艦隊に突撃する緊迫の瞬間

  • 4

    「世界最年少の王妃」ブータンのジェツン・ペマ王妃が…

  • 5

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々…

  • 6

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃の「マタニティ姿」が美しす…

  • 7

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 8

    ロシアの「亀戦車」、次々と地雷を踏んで「連続爆発…

  • 9

    早期定年を迎える自衛官「まだまだやれると思ってい…

  • 10

    我先にと逃げ出す兵士たち...ブラッドレー歩兵戦闘車…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中