ニュース速報

ワールド

ラザルス、日本の暗号資産業者を標的と「強く推察」=官房長官

2022年12月07日(水)12時12分

松野博一官房長官は7日午前の記者会見で、北朝鮮のサイバー攻撃グループ「ラザルス」について、日本の暗号資産(仮想通貨)関連事業者を標的にしていることが「強く推察される状況」にあり、資産の窃盗対策を含めてサイバーセキュリティーの強化に取り組む方針を示した。写真は2021年10月、首相官邸で撮影(2022年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 7日 ロイター] - 松野博一官房長官は7日午前の記者会見で、北朝鮮のサイバー攻撃グループ「ラザルス」について、日本の暗号資産(仮想通貨)関連事業者を標的にしていることが「強く推察される状況」にあり、資産の窃盗対策を含めてサイバーセキュリティーの強化に取り組む方針を示した。

日本政府は2日、ラザルスを含む北朝鮮の3団体・1個人を資産凍結の対象に追加指定することを閣議了解した。拉致・核・ミサイルなど、北朝鮮に関する懸案の包括的解決のための措置としている。

松野官房長官は、ラザルスの活動が北朝鮮の核・ミサイル開発の資金源になっていると判断しているのかとの質問に対しては「事柄の性質上、回答を差し控える」とした。その上で、国連安保理北朝鮮制裁委員会の専門家報告では、北朝鮮当局の下部組織とされるラザルスも「暗号資産関連企業および取引所などを標的にしていると指摘されている」と言及した。

日本国内でも数年来、暗号資産関連事業者が「ラザルスグループの攻撃の標的となっていることが強く推察される状況」だとし、10月には事業者と個人に必要な対策を講じるよう注意喚起したと説明。政府として「引き続き関係省庁が連携して、同種事案への対応を含むサイバーセキュリティーの強化に取り組んでいきたい」と語った。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

11月分食料支援の全額支給を、米控訴裁が地裁判決支

ワールド

成長戦略会議が初会合、JBICの財務増強など経済対

ビジネス

お知らせ-誤って配信した記事を削除します

ビジネス

SUBARU、米関税で4━9月期純利益44%減 2
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 2
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一撃」は、キケの一言から生まれた
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    レイ・ダリオが語る「米国経済の危険な構造」:生産…
  • 8
    「非人間的な人形」...数十回の整形手術を公表し、「…
  • 9
    「爆発の瞬間、炎の中に消えた」...UPS機墜落映像が…
  • 10
    中年男性と若い女性が「スタバの限定カップ」を取り…
  • 1
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 7
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 8
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 9
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 10
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中