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マレーシア新首相にアンワル氏、進歩的な野党連合指導者 課題山積
11月24日、マレーシアのアブドラ国王は、元副首相の野党連合指導者アンワル・イブラヒム氏(75)を首相に任命した。写真はクアラルンプールで22日撮影(2022年 ロイター/Hasnoor Hussain)
[クアラルンプール 24日 ロイター] - マレーシアのアブドラ国王は24日、元副首相の野党連合指導者アンワル・イブラヒム氏(75)を首相に任命した。現地時間午後5時(日本時間午後6時)に就任宣誓する。単独で過半数を得た政党連合がなかった選挙後の政治危機は5日目で終息する。
この30年でマハティール元首相の弟子、同性愛の罪で有罪判決を受けた受刑者、野党指導者を経たアンワル氏はついに首相に就く。1990年代には副首相、2018年には正式な首相候補と、長年にわたって首相ポストに近づいていた経緯がある。
アンワル氏が率いるのは進歩的な傾向を持つ多民族の政党連合「希望連盟(PH)」。19日投開票の下院総選挙(定数222人)では82議席と最多議席を獲得した。
30議席にとどまった現在の与党連合「国民戦線(BN)」は24日、イスラム保守派を含む「国民連盟(PN)」(73議席を獲得)率いるムヒディン氏の政権を支持しないと表明。一方で、アンワル氏には言及しなかった。
アンワル新首相は、インフレ高進と成長鈍化に対処し、民族間の緊張を和らげる必要がある。最も喫緊の課題はまだ成立していない来年の予算だ。また、議会で多数派の支持を得るため、他政党連合の議員と合意事項を交渉しなければならない。
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