ニュース速報

ワールド

北朝鮮が短距離弾道ミサイル、変則軌道か 米副大統領の訪韓前に

2022年09月25日(日)10時08分

 韓国軍合同参謀本部は、北朝鮮が25日に弾道ミサイルを東岸沖に向けて発射したと発表した。写真は北朝鮮の旗。韓国側から7月代表撮影(2022年 ロイター)

[ソウル/東京 25日 ロイター] - 韓国軍合同参謀本部は25日、北朝鮮が弾道ミサイルを東岸沖に向けて発射したと発表した。米原子力空母ロナルド・レーガンが韓国南部・釜山の海軍基地に入港した後のタイミングで、ハリス米副大統領の訪韓も数日後に控えている。

韓国軍によると、北朝鮮が発射したのは短距離弾道ミサイル1発。午前7時前(日本時間、同)に平安北道の泰川郡から発射した。高度60キロをマッハ5の速度で600キロ飛行したと分析し、米軍とともに対応を協議したとしている。

一方、日本の防衛省は変則軌道で飛行した可能性があると分析。最高高度約50キロ、通常軌道なら約400キロ飛行し、日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下したと推定している。

浜田靖一防衛相は記者団に「断じて許されない。ミサイル技術の著しい向上を見過ごすとはできない」と語った。潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の発射準備をしているとの情報が事前に出ていたが、「現時点で(弾種について)確たることを言うのは困難」と述べた。

米インド太平洋軍は声明で、北朝鮮がミサイルを発射したことは認識しているとした上で、同盟国と緊密に協議していると説明するとともに、韓国と日本の防衛に関与することを再確認した。

「今回のミサイル発射は、米国の国民や領土、同盟国に直接的な脅威を与えるものではないと評価しているが、北朝鮮の違法な大量破壊兵器・弾道ミサイル計画による不安定化の影響を鮮明にした」とした。

北朝鮮が弾道ミサイルを発射するのは、1日で8発の短距離弾を試射した6月5日以来。日本の防衛省によると、巡航ミサイルを含め今年19回目の発射となった。日本は北京の大使館ルートを通じて北朝鮮に抗議した。

米韓両国は北朝鮮の相次ぐミサイル発射を受け、合同演習の規模を拡大する方針を打ち出していた。23日には米ロナルド・レーガン率いる空母打撃群が約4年ぶりに釜山に入港した。韓国軍との合同演習に参加する。

また、27日の安倍晋三元首相の国葬に参列するハリス副大統領が、その後に韓国を訪問する。

韓国聯合ニュースは24日、米副大統領の日韓訪問を数日後に控え、北朝鮮がSLBM発射実験を準備しているとみられる兆候を韓国軍が検知したと報じていた。韓国大統領府も同日に声明を発表し、尹錫悦大統領がSLBMを含む北朝鮮の挑発行為を示唆する兆候や動きを認識していると表明していた。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

トランプ氏、FRB次期議長の承認に自信 民主党の支

ワールド

エプスタイン文書追加公開、ラトニック・ウォーシュ両

ワールド

再送-米ミネソタ州での移民取り締まり、停止申し立て

ワールド

移民取り締まり抗議デモ、米連邦政府は原則不介入へ=
MAGAZINE
特集:高市 vs 中国
特集:高市 vs 中国
2026年2月 3日号(1/27発売)

台湾発言に手を緩めない習近平と静観のトランプ。激動の東アジアを生き抜く日本の戦略とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から脱却する道筋
  • 2
    関節が弱ると人生も鈍る...健康長寿は「自重筋トレ」から生まれる
  • 3
    世界初、太陽光だけで走る完全自己充電バイク...イタリア建築家が生んだ次世代モビリティ「ソラリス」
  • 4
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレ…
  • 5
    中国がちらつかせる「琉球カード」の真意
  • 6
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「…
  • 7
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 8
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れ…
  • 9
    【銘柄】「大戸屋」「木曽路」も株価が上がる...外食…
  • 10
    「着てない妻」をSNSに...ベッカム長男の豪遊投稿に…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 3
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界でも過去最大規模
  • 4
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「…
  • 5
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から…
  • 6
    一人っ子政策後も止まらない人口減少...中国少子化は…
  • 7
    スペースXの宇宙飛行士の帰還が健康問題で前倒しに..…
  • 8
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 9
    町長を「バズーカで攻撃」フィリピンで暗殺未遂、大…
  • 10
    秋田県は生徒の学力が全国トップクラスなのに、1キロ…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 8
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 9
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中