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蘭ハーグ市、天然ガスのロシア調達期限で年明けまでの特例要請へ

オランダのハーグ市は25日、ロシア政府系天然ガス企業ガスプロムとの現行契約の代替確保が欧州連合(EU)のロシア制裁で要請された10月10日の期限に間に合わないとして、年明けまで現行契約を一時的に延長する特例措置を求める意向を表明した。資料写真、ガスプロムのロゴとユーロ硬貨、2015年4月撮影(2022年 ロイター/Dado Ruvic)
[アムステルダム 25日 ロイター] - オランダのハーグ市は25日、ロシア政府系天然ガス企業ガスプロムとの現行契約の代替確保が欧州連合(EU)のロシア制裁で要請された10月10日の期限に間に合わないとして、年明けまで現行契約を一時的に延長する特例措置を求める意向を表明した。
EUはウクライナに侵攻したロシアへの制裁として、域内の政府や自治体などにロシア企業との既存契約を一定期限までに終わらせるよう指示している。
ハーグは6月と7月にEU域内で天然ガス企業の代替契約先を決める入札を実施したが、応札がなかったという。市議会に市幹部が宛てた書簡によると、その後、個別交渉である契約がまとまりそうになっているが、期限には間に合わない見通し。無事に供給を確保し交渉を円滑に進めるために来年1月1日までの期限延長を求めたいとしている。
同幹部は、不調だった入札で市側の手続きには問題がなかったため、延長は認められるはずだとの見方を示した。ただ、新契約がガスプロムとの現行契約よりはかなり高くつくのは避けられないとも表明した。