ニュース速報

ワールド

トルコ大統領、北欧2国と電話会談 NATO加盟巡り行動要求

2022年05月22日(日)11時37分

 トルコのエルドアン大統領は5月21日、北大西洋条約機構(NATO)に加盟を申請した北欧のスウェーデンとフィンランドの首脳と電話会談し、トルコの安全保障上の懸念について協議した。写真は昨年6月、ブリュッセルで記者会見するエルドアン氏。代表撮影(2022年 ロイター)

[イスタンブール 21日 ロイター] - トルコのエルドアン大統領は21日、北大西洋条約機構(NATO)に加盟を申請した北欧のスウェーデンとフィンランドの首脳と電話会談し、トルコの安全保障上の懸念について協議した。

トルコは同国の反政府武装組織、クルド労働者党(PKK)と関連のある人物らを北欧2カ国が支援していると主張している。

トルコ大統領府によると、エルドアン氏はスウェーデンのアンデション首相との電話で、トルコの懸念に対し具体的な措置を講じるよう求めた。トルコ向け武器輸出禁止の解除も要求した。

アンデション氏はトルコとの関係強化を望むとし、「テロとの戦いやPKKのテロ組織指定を明確に支持することを強調した」と述べた。

エルドアン氏は、フィンランドのニーニスト大統領との電話では、NATO同盟国を脅かすテロ組織に対処しない姿勢は同盟の精神にそぐわないと述べた。

ニーニスト氏は、エルドアン氏と「オープンで率直な」話し合いをし、緊密な協議を継続することで一致したと明らかにした。

エルドアン氏はNATOのストルテンベルグ事務総長とも電話会談し、北欧2カ国がテロとの戦いなどで協力を明確にしなければ、両国の加盟を前向きには捉えないと伝えた。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

3メガ銀、普通預金金利を0.3%に引き上げ 来年2

ワールド

英政府、10月にハッキング被害 外務省データにアク

ワールド

中国、米の対台湾武器売却に反発 「強力な措置」警告

ビジネス

日銀の利上げ判断は尊重するが、景気の先行きには注視
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開したAI生成のクリスマス広告に批判殺到
  • 2
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末路が発覚...プーチンは保護したのにこの仕打ち
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 5
    ゆっくりと傾いて、崩壊は一瞬...高さ35mの「自由の…
  • 6
    おこめ券、なぜここまで評判悪い? 「利益誘導」「ム…
  • 7
    中国の次世代ステルス無人機「CH-7」が初飛行。偵察…
  • 8
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 9
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 10
    9歳の娘が「一晩で別人に」...母娘が送った「地獄の…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の…
  • 5
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 6
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 7
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 8
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 9
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 10
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 6
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 10
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中