ニュース速報

ワールド

プーチン大統領、イタリア企業と会合 エネルギー分野の関係強調

2022年01月27日(木)12時06分

ウクライナを巡り西側との緊張が高まる中、ロシアのプーチン大統領は26日、イタリア企業幹部とのオンライン会合に出席し、ロシアのエネルギー産業とイタリアの関係の重要性を強調した。写真は2021年12月、モスクワで撮影(2022年 ロイター/Evgenia Novozhenina)

[ミラノ/モスクワ 26日 ロイター] - ウクライナを巡り西側との緊張が高まる中、ロシアのプーチン大統領は26日、イタリア企業幹部とのオンライン会合に出席し、ロシアのエネルギー産業とイタリアの関係の重要性を強調した。

イタリア政府が企業に参加見送りを求めていたにもかかわらず、会合は予定通り開催され、電力大手エネルや大手銀のインテサ・サンパオロとウニクレディト、保険大手ゼネラリなどの幹部が出席した。

西側諸国はロシアによるウクライナ侵攻への備えを強化し、ロシアからのエネルギー供給に混乱が生じた場合に欧州への影響を抑えるための計画を立てている。

欧州では天然ガス価格の高騰で企業や家計の光熱費が上昇しており、エネルギーが重要な問題の一つとなっている。ロシアは欧州連合(EU)のガス需要の約3分の1を供給している。

プーチン氏は会合の冒頭に「ロシアがイタリアを主要な経済パートナーの一つと考えていることを強調しておきたい」と述べ、イタリアのエネルギー企業はロシア国営ガスプロムとの長期供給契約の恩恵を受けていると指摘した。

また、エネルギー分野の大規模プロジェクトにおけるイタリア企業や銀行との協力に特に満足していると述べた。

会合を主催したイタリア・ロシア商工会議所の担当者はロイターに対し、16社の幹部が参加した会合は予定より長い2時間半にわたって行われ、友好的で建設的だったと述べた。その上で「プーチン氏はウクライナやイタリアの政治には一切言及しなかった」とした。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

英サービスPMI4月改定値、約1年ぶり高水準 成長

ワールド

ノルウェー中銀、金利据え置き 引き締め長期化の可能

ワールド

トルコCPI、4月は前年比+69.8% 22年以来

ビジネス

ドル/円、一時152.75円 週初から3%超の円高
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国の研究チームが開発した「第3のダイヤモンド合成法」の意義とは?

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロシア空軍基地の被害規模

  • 4

    「500万ドルの最新鋭レーダー」を爆破...劇的瞬間を…

  • 5

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉…

  • 6

    「TSMC創業者」モリス・チャンが、IBM工場の買収を視…

  • 7

    ロシア軍の拠点に、ウクライナ軍FPVドローンが突入..…

  • 8

    中国のコモディティ爆買い続く、 最終兵器「人民元切…

  • 9

    「複雑で自由で多様」...日本アニメがこれからも世界…

  • 10

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドローンを「空対空ミサイルで撃墜」の瞬間映像が拡散

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 5

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われ…

  • 6

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 7

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロ…

  • 8

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 9

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 10

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 10

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中