ニュース速報

ワールド

アフガン首相代行、国際社会に政権承認訴え 経済復興支援を期待

2022年01月19日(水)16時55分

 1月19日、アフガニスタンのアフンド首相代行は記者会見で、国際社会に対しタリバン政権を正式に承認するよう求めた。写真は昨年10月、カブールで撮影(2022年 ロイター/Jorge Silva)

[カブール 19日 ロイター] - アフガニスタンのタリバン暫定政権は19日、記者会見を開いた。アフンド首相代行は、全ての条件を満たしているとして国際社会に正式承認と資産凍結の解除を求めた。

主要国はタリバン政権の承認に消極的で、米国を中心とする西側諸国はアフガニスタンの数十億ドル相当の銀行資産を凍結している。

アフンド首相代行は昨年9月に就任。事実上初の公の場でとなる会見で「全ての政府、特にイスラム諸国に対し(タリバン政権の)承認を始めるよう求める」と述べた。

経済危機の深刻化は資産凍結が原因とし「短期的な援助は解決策ではない。われわれは、問題を根本的に解決する方策を見つけなくてはならない」と述べた。

国際社会はアフガンへの人道援助を拡大しているが、大半は公式ルートを避けて実施している。

会見に同席したデボラ・ライオンズ国連事務総長特別代表は、アフガンの経済危機は、全ての国が取り組むべき深刻な問題と指摘「国連はアフガンの経済再生に取り組み、同国の経済問題に根本的に対処している」と述べた。

ムッタキ外相代行は、政権は国際社会との経済的関係を目指していると説明。

「人道援助は経済問題の短期的解決策だ。しかし長期的に問題解決に必要なのはインフラ事業の実施だ」と訴えた。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米肥満薬開発メッツェラ、ファイザーの100億ドル買

ワールド

米最高裁、「フードスタンプ」全額支給命令を一時差し

ワールド

アングル:国連気候会議30年、地球温暖化対策は道半

ワールド

ポートランド州兵派遣は違法、米連邦地裁が判断 政権
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 2
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2人の若者...最悪の勘違いと、残酷すぎた結末
  • 3
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統領にキスを迫る男性を捉えた「衝撃映像」に広がる波紋
  • 4
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 7
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 8
    【銘柄】元・東芝のキオクシアHD...生成AIで急上昇し…
  • 9
    なぜユダヤ系住民の約半数まで、マムダニ氏を支持し…
  • 10
    長時間フライトでこれは地獄...前に座る女性の「あり…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 5
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 6
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 7
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 8
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 9
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 10
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 9
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 10
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中