ニュース速報

ワールド

マカフィー創業者が自殺か、勾留中のスペインで

2021年06月24日(木)10時40分

米セキュリティーソフト大手マカフィーの創業者ジョン・マカフィー被告(75)が23日、スペイン・バルセロナの拘置所で死亡しているのが見つかった。写真は、グアテマラ空港で出入国管理官に護衛されるマカフィー被告。2012年12月12日に撮影。(2021年 ロイター/Jorge Dan Lopez)

[バルセロナ 23日 ロイター] - 米セキュリティーソフト大手マカフィーの創業者ジョン・マカフィー被告(75)が23日、スペイン・バルセロナの拘置所で死亡しているのが見つかった。弁護士によると、首をつって自殺したという。スペインの裁判所は同日、米国への身柄引き渡しを決定していた。

米当局に起訴されていたマカフィー被告は先月、スペインの法廷で、米国で有罪判決を受ければ生涯を刑務所で過ごすことになると述べ、これは不当で、米国は自分を見せしめにしたいだけだと訴えていた。

マカフィー被告は米テネシー州で脱税の罪で起訴され、ニューヨーク州でも暗号資産(仮想通貨)に関する詐欺罪で起訴された。被告は2019年に思想的な理由から、米国で8年間所得税を払わなかったと述べており、その年に米国を離れた。数年間、メガヨットなどで暮らし拘束を逃れてきたが、スペイン当局は昨年10月、バルセロナの空港でトルコへ向かう便に乗ろうとしていた被告を拘束した。

被告は米航空宇宙局(NASA)、ゼロックス、ロッキード・マーチンでキャリアを積んだ後、1987年に世界初の商業ベースのウイルス対策ソフトを発売した。マカフィー社は2011年にインテルに売却され、被告と全く関係がなくなったが、マカフィーの商品名は維持されたまま、現在世界で5億人が利用している。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国財政政策、来年さらに積極的に 内需拡大と技術革

ワールド

トランプ氏、ウクライナ和平の進展期待 ゼレンスキー

ワールド

北朝鮮の金総書記、巡航ミサイル発射訓練を監督=KC

ビジネス

マクロスコープ:高市氏が予算案で講じた「会計操作」
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 2
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と考える人が知らない事実
  • 3
    【銘柄】子会社が起訴された東京エレクトロン...それでも株価が下がらない理由と、1月に強い秘密
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 6
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」と…
  • 7
    「アニメである必要があった...」映画『この世界の片…
  • 8
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 9
    2026年、トランプは最大の政治的試練に直面する
  • 10
    素粒子では「宇宙の根源」に迫れない...理論物理学者…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 6
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 7
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 8
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 9
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 10
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 6
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 7
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中