ニュース速報

ワールド

ドイツの与党連合、「安定と刷新」へ減税と引き締め財政を公約

2021年06月22日(火)15時49分

6月21日、ドイツのメルケル首相(写真)が属する保守連合、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)は21日、9月の総選挙に向けた選挙マニフェストを公表し、減税と引き締め財政を公約とした。ベルリンで代表撮影(2021年 ロイター)

[ベルリン 21日 ロイター] - ドイツのメルケル首相が属する保守連合、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)は21日、9月の総選挙に向けた選挙マニフェストを公表し、減税と引き締め財政を公約とした。ただ、財源をどう賄うのか不透明との声も出ている。

9月26日の総選挙後にメルケル首相は引退する予定。保守連合は今回の「安定と刷新に向けたプログラム」と題したマニフェストにより、世論調査でCDU・CSUに次ぐ2番手につける緑の党との支持率の差を広げられると踏んでいる。

CDUのラシェット党首はメルケル氏が16年間権力を握っていた党のイメージを刷新しようとしており、「われわれは10年間の現代化が必要だ」と表明。「われわれはこの国をより速く、より効率的に、よりデジタル化したい」と述べた。

ラシェット党首は記者会見で、CDUと姉妹政党CSUがより強固になり、緑の党主導の3党連立政権シナリオはもはや現実的ではなくなることを目指すと述べた。

保守連合はマニフェストで減税を約束したほか、新たな借り入れを国内総生産(GDP)のわずかな割合に制限するドイツのいわゆる債務ブレーキへのコミットメントを強調した。

一方、ハインリッヒ・ハイネ大学(デュッセルドルフ)のJens Suedekum教授(経済学)は「これら全ての財源をどのように賄うのか不透明だ。選挙後に保守連合が創造性に富んだ解決策に前向きになると期待する」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国、今後5年間で財政政策を強化=新華社

ワールド

インド・カシミール地方の警察署で爆発、9人死亡・2

ワールド

トランプ大統領、来週にもBBCを提訴 恣意的編集巡

ビジネス

訂正-カンザスシティー連銀総裁、12月FOMCでも
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 3
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前に、男性が取った「まさかの行動」にSNS爆笑
  • 4
    「不衛生すぎる」...「ありえない服装」でスタバ休憩…
  • 5
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 6
    『トイ・ストーリー4』は「無かったコト」に?...新…
  • 7
    ヒトの脳に似た構造を持つ「全身が脳」の海洋生物...…
  • 8
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 9
    文化の「魔改造」が得意な日本人は、外国人問題を乗…
  • 10
    「水爆弾」の恐怖...規模は「三峡ダムの3倍」、中国…
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 6
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 7
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 8
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 9
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 10
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中