ニュース速報

ワールド

米特使、北朝鮮から「前向きな回答」期待 日韓と対応協議

2021年06月21日(月)13時52分

6月21日、米国のソン・キム北朝鮮担当特使(写真右)は、訪問中のソウルで日韓の高官と会談、北朝鮮への対応を協議する。ホワイトハウスで5月撮影(2021年 ロイター/Jonathan Ernst)

[ソウル 21日 ロイター] - 韓国を訪問中の米国のソン・キム北朝鮮担当特使は21日、韓国の魯圭悳・朝鮮半島平和交渉本部長、船越健裕外務省アジア大洋州局長と北朝鮮問題を巡り協議した。キム氏は「前提条件なしでいつでも、どこででも会うというわれわれの提案に北朝鮮が前向きに回答をすることを引き続き期待している」と述べた。

魯氏は、キム氏と北朝鮮との「速やかな」対話再開に向け協力する方策を話し合ったと述べた。

キム氏は北朝鮮から会合に関する回答を待っており、実施する場合としない場合のどちらの用意もできていると述べた。その上で、具体的な動きがあるまでは、引き続き国連安保理の対北朝鮮制裁決議を実行するとし、他国にも同様な対応を求める考えを示した。

魯氏と船越氏の2者協議も予定されている。

北朝鮮国営の朝鮮中央通信社(KCNA)は18日、金正恩朝鮮労働党総書記が17日の党中央委員会総会で対米関係について、対話と対立の双方の用意をすべきだとし、特に対立に備える必要があるとの見解を示したと伝えた。

サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は20日、金氏の発言について「興味深いシグナル」だと述べた。同時に、非核化協議を巡り北朝鮮側から直接的なコミュニケーションがあるかどうかを見極めたいとの考えも示した。

バイデン政権は北朝鮮政策の見直しを行った結果、北朝鮮の非核化に向けて現実的な外交を模索する方針を示している。その後、駐インドネシア大使のキム氏を北朝鮮担当特使に起用した。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国、高市首相の台湾発言撤回要求 国連総長に書簡

ワールド

MAGA派グリーン議員、来年1月の辞職表明 トラン

ワールド

アングル:動き出したECB次期執行部人事、多様性欠

ビジネス

米国株式市場=ダウ493ドル高、12月利下げ観測で
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やってはいけない「3つの行動」とは?【国際研究チーム】
  • 2
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネディの孫」の出馬にSNS熱狂、「顔以外も完璧」との声
  • 3
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 4
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 5
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベー…
  • 6
    「裸同然」と批判も...レギンス注意でジム退館処分、…
  • 7
    Spotifyからも削除...「今年の一曲」と大絶賛の楽曲…
  • 8
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 9
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 10
    中国の新空母「福建」の力は如何ほどか? 空母3隻体…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 4
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 5
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
  • 6
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 7
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 10
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 10
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中