ニュース速報

ワールド

G7、年内に石炭発電への新規支援終了へ 脱石炭加速で合意

2021年06月14日(月)08時15分

6月13日、G7首脳は、排出削減対策を講じない石炭利用について、脱石炭を加速させる技術や政策を迅速に強化すると表明した。写真はポーランド・ベウハトゥフの石炭火力発電所で2018年11月撮影(2021年 ロイター/Kacper Pempel)

[カービスベイ(英イングランド) 13日 ロイター] - 主要7カ国(G7)首脳は13日、G7首脳会議(サミット)の共同声明で、排出削減対策を講じない石炭利用について、脱石炭を加速させる技術や政策を迅速に強化すると表明した。各国政府は年内に石炭火力発電への新規支援を終了する。

首脳らは、途上国などの温暖化対策に向けた資金支援を協議し、未達となっている先進国からの年間1000億ドルの資金拠出目標達成に向け、増額する方針も共同声明に盛り込んだ。

声明は「石炭発電は温室効果ガスの排出源として単独トップ」だとし、世界で石炭発電への投資を継続することは、産業革命前と比べた世界の平均気温上昇を1.5度以内に抑える目標と相いれないと指摘。その上で、世界中で削減対策なしの石炭への投資は即時中止すべきで、G7各国政府は今年末までに石炭火力発電への新たな直接支援を打ち切る、とした。

また、脱石炭を加速させるため、電動化や電池、水素、二酸化炭素の回収・貯留、排出ゼロの輸送などの技術の開発・促進に専念する方針も表明した。

バイデン米大統領はサミット後、途上国が削減対策なしの石炭火力発電から脱却するのを支援するため、最大20億ドルを拠出すると語った。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米、欧州主導のNATO防衛に2027年の期限設定=

ビジネス

中国の航空大手、日本便キャンセル無料を来年3月まで

ビジネス

金融政策の具体的手法は日銀に、適切な運営期待=城内

ワールド

仏大統領、ウクライナ問題で結束「不可欠」 米への不
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%しか生き残れなかった
  • 2
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させられる「イスラエルの良心」と「世界で最も倫理的な軍隊」への憂い
  • 3
    高市首相「台湾有事」発言の重大さを分かってほしい
  • 4
    【クイズ】17年連続でトップ...世界で1番「平和な国…
  • 5
    「ボタン閉めろ...」元モデルの「密着レギンス×前開…
  • 6
    左手にゴルフクラブを握ったまま、茂みに向かって...…
  • 7
    ロシアはすでに戦争準備段階――ポーランド軍トップが…
  • 8
    日本酒の蔵元として初の快挙...スコッチの改革に寄与…
  • 9
    「ロシアは欧州との戦いに備えている」――プーチン発…
  • 10
    主食は「放射能」...チェルノブイリ原発事故現場の立…
  • 1
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙すぎた...「心配すべき?」と母親がネットで相談
  • 2
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体を東大教授が解明? 「人類が見るのは初めて」
  • 3
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%しか生き残れなかった
  • 4
    128人死亡、200人以上行方不明...香港最悪の火災現場…
  • 5
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 6
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 7
    【クイズ】世界遺産が「最も多い国」はどこ?
  • 8
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 9
    【クイズ】17年連続でトップ...世界で1番「平和な国…
  • 10
    日本酒の蔵元として初の快挙...スコッチの改革に寄与…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 6
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 7
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 8
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中