ニュース速報

ワールド

米民主、コロナ法案成立へ行動 共和の支持なくても=上院トップ

2021年01月27日(水)06時13分

米民主党上院トップのシューマー院内総務は26日、バイデン大統領が提案した1兆9000億ドルの新型コロナウイルス救済法案について、上院で共和党から支持を得られなければ、民主党のみで成立に向け行動するという考えを示した。21日撮影(2021年 ロイター/TOM BRENNER)

[ワシントン 26日 ロイター] - 米民主党上院トップのシューマー院内総務は26日、バイデン大統領が提案した1兆9000億ドルの新型コロナウイルス救済法案(経済対策)について、上院で共和党から支持を得られなければ、民主党のみで成立に向け行動するという考えを示した。

シューマー院内総務は上院議場で「新型コロナ救済法案を超党派的に前進させるために共和党議員との連携を望んでいる」としつつも、「共和党との連携がなくても前進させなくてはならない」と述べた。

上院では民主党が事実上の多数派だが、バイデン政権の重要法案を通すためには共和党とある程度の協調が求められる。シューマー氏はこの日、共和党のマコネル上院院内総務と協議し、上院の運営に関する民主党との取り決め(パワーシェアリング)に同意した。

シューマー氏はその後、記者団に対し、財政調整制度を通じた新型コロナ救済法案を巡る採決が早ければ来週にも行われる可能性があるとした。可決には通常必要な60票ではなく単純過半数票で足りる。

一方、共和党のロブ・ポートマン議員は、バイデン政権発足間もない時期のこうした動きは「大きな間違いで無責任だ」と非難した。

関係筋によると、ホワイトハウスは26日中に新型コロナ救済法案の詳細を巡り、超党派議員グループと電話会議をする見通し。

また、民主党議員はこれとは別に、新型コロナ救済法案に含まれる時給15ドルへの最低賃金引き上げ法案を議会に提出。包括的な救済法案ではなく、部分的な成立の可能性があることを示唆した。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

中国航空会社2社、エアバス機購入計画発表 約82億

ワールド

コロンビア、26年最低賃金を約23%引き上げ イン

ワールド

アルゼンチン大統領、来年4月か5月に英国訪問

ワールド

中国軍、台湾周辺で実弾射撃訓練開始 演習2日目
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と考える人が知らない事実
  • 2
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 3
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 4
    「サイエンス少年ではなかった」 テニス漬けの学生…
  • 5
    なぜ筋肉を鍛えても速くならないのか?...スピードの…
  • 6
    「すでに気に入っている」...ジョージアの大臣が来日…
  • 7
    【銘柄】子会社が起訴された東京エレクトロン...それ…
  • 8
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」と…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 6
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 7
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 8
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 9
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 10
    素粒子では「宇宙の根源」に迫れない...理論物理学者…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 4
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 5
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 6
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 7
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中