ニュース速報

ワールド

必要な医療体制できていない、国民が不安に感じている=菅首相

2021年01月26日(火)11時15分

菅義偉首相は26日午前の衆院予算委員会で、新型コロナウイルス対策への国民の不満の根源について質問され、「必要な医療体制ができていないことに国民が不安を感じている」と述べた。写真は、衆院本会議で1月18日に答弁する菅首相。(2021年 ロイター/Issei Kato)

[東京 26日 ロイター] - 菅義偉首相は26日午前の衆院予算委員会で、新型コロナウイルス対策への国民の不満の根源について質問され、「必要な医療体制ができていないことに国民が不安を感じている」と述べた。

辻元清美委員(立民)に対する答弁。

辻元氏は委員会で審議中の2020年度第3次補正予算に計上されている観光支援策「GoToトラベル」の予算を医療に回すべきとただした。菅首相は「3次補正には、医療について必要な予算はしっかり確保させている。GoToや国土強靭(きょうじん)化対策は経済対策という中で予算計上しており、いずれにしろコロナ対策に全力で取り組むのは当然のことで、内閣を挙げて対応したい」と回答した。

<感染症法、知事会提言踏まえ罰則>

感染症法改正案に刑事罰を盛り込んだ理由に関して首相は「(感染者の)中には、自治体からの協力要請に応じていただけない場合があり、全国知事会からの罰則を求める提言を踏まえた」と述べ、理解を求めた。

辻元氏に先立ち質問した篠原孝委員(立民)は、昨年9月の就任後は高かった内閣支持率がその後急落し、支持と不支持が逆転している点について首相の見解をただした。菅首相は「謙虚に受け止める」と述べ、理由に関して「世論調査やテレビ・新聞では、やはり総じてコロナ対策に対する批判が多い」と認めた。さらに、「私自身、昨年9月に首相に就任して、今日まで感染拡大を防ぐために何をなすべきか、国の責任者として専門家に相談し、対応策を行ってきたが、国民の皆様に理解いただいていない点が大きい」と述べた。その上で「感染拡大阻止のため、なすべきことを迅速にしっかり行い、これ以上の感染拡大を防ぎたい」と強調した。

<辻元氏、聖火リレーまでに五輪開催判断求める>

辻元氏は、医療体制が逼迫し、ワクチン接種に医療関係者も従事することが必要な中で、観客を入れる形で東京五輪を開催できるのか、とも質問。これに対して首相は「コロナ対策、万全・安全な体制を組む中で五輪を準備したい」と強調した。

橋本聖子五輪相は「観客のあり方について春までに決めることになっている。国内外の感染症を踏まえ、あらゆる対応が必要」と述べた。

辻元氏は聖火リレーが始まるまでに五輪開催の是非を判断するよう求めると同時に、首相が観光支援策「GoToトラベル」同様、五輪開催にこだわるリスクを指摘した。

*内容を追加します。

(竹本能文)

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米国株式市場=まちまち、ホルムズ海峡期限控え交渉動

ワールド

USMCA再交渉、7月1日の期限後も継続の可能性=

ビジネス

世銀総裁、中東戦争の経済的な影響を警告 成長鈍化と

ビジネス

NY外為市場=ドル安定的、米・イラン交渉期限控え 
MAGAZINE
特集:トランプの大誤算
特集:トランプの大誤算
2026年4月14日号(4/ 7発売)

国民向け演説は「フェイク」の繰り返し。泥沼化するイラン攻撃の出口は見えない

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 2
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライナ軍司令官 ロシア軍「⁠春の​攻勢」は継続
  • 3
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命防衛隊と消耗戦に
  • 4
    米軍が兵器を太平洋から中東に大移動、対中抑止に空白
  • 5
    「王はいらない」800万人デモ トランプ政権への怒り…
  • 6
    「高市しぐさ」の問題は「媚び」だけか?...異形の「…
  • 7
    【後編】BTS再始動、3年9カ月の沈黙を経て──変わる音…
  • 8
    5日間の寝たきりで髪が...ICUに入院した女性を襲っ…
  • 9
    人口減の自治体を救う「小さな浄水場」──誰もが常に…
  • 10
    「人間の本性」を見た裁判官が語った、自らの「毒親…
  • 1
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 2
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始めた限界
  • 3
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐせ・ワースト1
  • 4
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅…
  • 5
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 6
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライ…
  • 7
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 8
    【銘柄】イラン情勢で一躍脚光の「NEC」 防衛・宇宙…
  • 9
    「高市しぐさ」の問題は「媚び」だけか?...異形の「…
  • 10
    米軍が兵器を太平洋から中東に大移動、対中抑止に空白
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 4
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅…
  • 5
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 6
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 7
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 8
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 9
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 10
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中