ニュース速報

ワールド

中国のコロナ新規感染やや減少、北京・上海で大規模検査

2021年01月22日(金)14時53分

中国で新型コロナウイルス感染者が再び増加する中、北京市は22日、市内各所で大規模な新型コロナ検査を開始した。上海では前日から病院スタッフ全員に対する検査が行われている。上海市で21日撮影。提供写真(2021年 ロイター/China Daily via REUTERS)

[北京 22日 ロイター] - 中国で新型コロナウイルス感染者が再び増加する中、北京市は22日、市内各所で大規模な新型コロナ検査を開始した。上海では前日から病院スタッフ全員に対する検査が行われている。

当局によると、中国本土で新たに確認された新型コロナ感染者は103人で、前日の144人からやや減少した。

新規感染者のうち国内感染者は94人で、北東部の黒竜江省が47人、吉林省が19人、上海が6人、北京が3人だった。

新規感染者が連日確認されている北京では、検査場に検査を待つ人々の長い列ができている。上海では病院スタッフ2人が検査の結果、陽性となったことを受け、前日から病院スタッフ全員への大規模検査を開始した。

中国が確認された症例に分類していない無症状感染者の数は119人で、前日の113人からやや増加した。

黒竜江省の省都ハルビン市の地元当局の発表によると、市内で確認されたコロナ感染者と無症状感染者はほぼ全員、タイの財閥チャロン・ポカパン(CP)グループと現地開発ゾーンの合弁会社が所有する食肉加工工場と関連がある。海外では食肉工場でクラスター(感染者集団)が起きた例が多くあるが、中国では初めてとされている。

北京に隣接する河北省の新規感染者は18人。同省最大の都市、石家荘市の高速鉄道駅では22日、電車から降りることはできたが、乗車する人はいなかった。

北京西駅は通常、春節(旧正月)休暇前は移動客でごった返すが、22日午前はほぼ無人の状態だった。

これまでに本土で確認されている感染者は累計8万8804人に増え、死者は前日から変わらず4635人。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米シャーロットの移民摘発、2日間で130人以上拘束

ビジネス

高市政権の経済対策「柱だて」追加へ、新たに予備費計

ビジネス

アングル:長期金利1.8%視野、「責任ある積極財政

ビジネス

米SEC、仮想通貨業界を重点監督対象とせず
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    悪化する日中関係 悪いのは高市首相か、それとも中国か
  • 3
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影風景がSNSで話題に、「再現度が高すぎる」とファン興奮
  • 4
    「中国人が10軒前後の豪邸所有」...理想の高級住宅地…
  • 5
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 6
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 7
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 8
    山本由伸が変えた「常識」──メジャーを揺るがせた235…
  • 9
    南京事件を描いた映画「南京写真館」を皮肉るスラン…
  • 10
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 5
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 6
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 7
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 8
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 9
    「中国人が10軒前後の豪邸所有」...理想の高級住宅地…
  • 10
    ヒトの脳に似た構造を持つ「全身が脳」の海洋生物...…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中