ニュース速報

ワールド

香港紙創業者の黎智英氏、詐欺罪で起訴 保釈認められず

2020年12月04日(金)09時36分

 12月3日、香港の蘋果日報(アップル・デイリー)の創業者で民主派の黎智英(ジミー・ライ)氏(写真)が詐欺罪で起訴され、保釈が認められず勾留された。写真は2日、香港で撮影(2020年 ロイター/Lam Yik)

[香港 3日 ロイター] - 香港の蘋果日報(アップル・デイリー)の創業者で民主派の黎智英(ジミー・ライ)氏が3日詐欺罪で起訴された。保釈が認められず勾留された。2016─20年に同氏の会社の建物を賃貸契約の規定外の目的で使用したとして、幹部2人とともに起訴された。

香港当局は大物民主活動家への締め付けを強めている。

2日には民主活動家の黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏と周庭(アグネス・チョウ)氏らに実刑判決が下されたばかり。

黎氏と弁護士のコメントは得られていない。

地元メディアによると、裁判所は次回審理を来年4月に設定した。

黎氏は8月、外国勢力と結託し国家の安全に危害を加えた疑いなどで逮捕された。6月30日に制定された国家安全維持法では、外国勢力との結託の罪は最高で終身刑となる。

ポンペオ米国務長官は声明を発表し、香港の民主活動家への締め付けに「がくぜんとした」とし、「黄之鋒氏、周庭氏、林朗彦(アイバン・ラム)氏、黎智英氏、香港の人々、そして中国の全ての人々を支持する」と強調した。

さらに「平和的な異議申し立てを封じ込めるために裁判所を利用することは、権威主義体制の特徴であり、自国民による自由な言論と自由な思考が中国共産党にとり最大の恐怖だということをあらためて浮き彫りにした」と述べた。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

IBM、コンフルエントを110億ドルで買収 AI需

ワールド

EU9カ国、「欧州製品の優先採用」に慎重姿勢 加盟

ビジネス

米ネクステラ、グーグルやメタと提携強化 電力需要増

ワールド

英仏独首脳、ゼレンスキー氏と会談 「重要局面」での
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...かつて偶然、撮影されていた「緊張の瞬間」
  • 4
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 5
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 6
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 7
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 8
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 9
    死刑は「やむを得ない」と言う人は、おそらく本当の…
  • 10
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」が追いつかなくなっている状態とは?
  • 4
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 7
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 8
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 9
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 10
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中