ニュース速報

ワールド

インタビュー:景気回復の兆し、現時点で追加緩和は不要=フィリピン中銀総裁

2020年10月27日(火)17時32分

10月27日、フィリピン中央銀行のジョクノ総裁はロイターのインタビューに応じ、新型コロナウイルスのパンデミックで打撃を受けた経済が回復していることを示唆する経済指標がいくつか出ており、現段階で金融政策を緩和する必要はないとの認識を示した。マニラで14日撮影(2020年 ロイター/Eloisa Lopez)

[マニラ 27日 ロイター] - フィリピン中央銀行のジョクノ総裁は27日、ロイターのインタビューに応じ、新型コロナウイルスのパンデミックで打撃を受けた経済が回復していることを示唆する経済指標がいくつか出ており、現段階で金融政策を緩和する必要はないとの認識を示した。

フィリピンは第2・四半期に29年ぶりに景気後退に陥った。ジョクノ総裁は、来年には「持ち直し」、2022年に「実質的な成長」が始まるとの見方を示した。

物価情勢を踏まえると金融政策を緩和する余地はあるとしながらも、「現段階でそういう意向は持っていない」と述べた。

比較的楽観的な見方をする理由として、雇用情勢の改善、海外からの送金の伸び、製造業部門の回復を挙げ「これらは、経済が成長または回復している兆しだ。しかし今後数四半期に一段と強く成長し続けるだろう」と述べた。

フィリピン中銀は今年に入り政策金利を175ベーシスポイント(bp)引き下げており、アジアで最も積極的に金融緩和してきた中銀の一つだ。

政策金利だけでなく、銀行の預金準備率も引き下げ、1兆ペソを超える流動性を金融システムに供給した。年内の金融政策決定会合はあと2回で、次回は11月19日。

ジョクノ総裁は「インフレは、懸念材料のなかで最もささいな存在」と述べ、今年のインフレ率は平均1.75─2.75%と予想した。中銀の目標は2─4%。

世界銀行は、今年のフィリピンの成長率をマイナス6.9%と予想。政府の予想は6.6─4.5%のマイナス。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

産油国共同備蓄、26日から放出開始 6日分=赤沢経

ワールド

世銀、中東紛争で打撃の国に資金援助へ 燃料コスト高

ワールド

再生エネ開発加速、気候変動より経済安保が原動力=セ

ワールド

原油先物は反落、週間で4.6%安 米がエネ施設攻撃
MAGAZINE
特集:BTS再始動
特集:BTS再始動
2026年3月31日号(3/24発売)

3年9カ月の空白を経て完全体でカムバック。世界が注目する「BTS2.0」の幕開け

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反対署名...「歓迎してない」の声広がる
  • 2
    作者が「投げ出した」? 『チェンソーマン』の最終回に世界中から批判殺到【ネタバレ注意】
  • 3
    「俺たちはただの人間だ」――BTSが新アルバム『ARIRANG』に託した想い、全14曲を【徹底分析】
  • 4
    中国最大の海運会社COSCOがペルシャ湾輸送を再開──緊…
  • 5
    親の遺産はもう当てにできない? ベビーブーム世代…
  • 6
    まずサイバー軍が防空網をたたく
  • 7
    意外と「プリンス枠」が空いていて...山崎育三郎が「…
  • 8
    デンマーク王妃「帰郷」に沸騰...豪州訪問で浮かび上…
  • 9
    「予想よりも酷い...」ドラマ版『ハリー・ポッター』…
  • 10
    実は「ミュージカルはポリティカル」?...社会の闇を…
  • 1
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公開...母としての素顔に反響
  • 2
    【銘柄】「三菱商事」の株価に高まる期待...ホルムズ海峡封鎖と資源価格高騰が業績を押し上げ
  • 3
    「マツダ・日産・スバル」が大ピンチ?...オーストラリアの「NVES規制」をトヨタが切り抜けられた理由
  • 4
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 5
    レストラン店内で配膳ロボットが「制御不能」に...店…
  • 6
    三笠宮彬子さまも出席...「銀河の夢か、現実逃避か」…
  • 7
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する…
  • 8
    中国の公衆衛生レベルはアメリカ並み...「ほぼ国民皆…
  • 9
    イランは空爆により核・ミサイル製造能力を「喪失」…
  • 10
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 10
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中