ニュース速報

ワールド

米ケンタッキー州でデモ続く、黒人女性射殺事件巡る警官処分に反発

2020年09月25日(金)15時07分

 9月24日、米ケンタッキー州の最大都市ルイビルでは24日、黒人女性ブレオナ・テイラーさんが白人警官らに自宅で射殺された事件を巡り、関与した警官への殺人罪適用を見送った州大陪審の決定に抗議するデモが前日に続き繰り広げられた。写真はケンタッキー州 ルイビルに集まった抗議する人々。撮影(2020年 ロイター/Lawrence Bryant)

[ルイビル(米ケンタッキー州) 24日 ロイター] - 米ケンタッキー州の最大都市ルイビルでは24日、黒人女性ブレオナ・テイラーさんが白人警官らに自宅で射殺された事件を巡り、関与した警官への殺人罪適用を見送った州大陪審の決定に抗議するデモが前日に続き繰り広げられた。夜に入り緊迫した空気に包まれているが、概ね平和的に行われている。

夜間外出禁止令の対象時間に入り、警察が集会は違法だと宣言したのを受け、日中に行進を行ったデモ参加者200─300人は、デモ主催者が聖域として確保した教会に引き揚げた。

ロイター記者はデモ行進の参加者の一部が、現地企業の事務所や病院の窓ガラスを破壊するのを目撃した。ただ、夜になって、前日のような激しい暴力行為は見られていない。

ルイビルの警察は声明で、前日の夜に少なくとも24人が拘束されたと明らかにした。前日は州大陪審の決定の発表後、夜間にデモが激化し、デモ隊と警官の衝突が断続的に発生する中、群衆整理に当たっていた警官2人が銃撃を受けて負傷した。

州大陪審はテイラーさんの自宅での発砲に関与した警官3人のうち、2人については正当防衛を認めて起訴せず、後に免職となったもう1人については発砲で隣の住人を危険にさらした罪で起訴する判断を下した。

23日はニューヨーク、ロサンゼルス、アトランタなどでも抗議活動が行われた。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

中国万科、債権者が社債償還延期を拒否 デフォルトリ

ワールド

トランプ氏、経済政策が中間選挙勝利につながるか確信

ビジネス

雇用統計やCPIに注目、年末控えボラティリティー上

ワールド

米ブラウン大学で銃撃、2人死亡・9人負傷 容疑者逃
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の展望。本当にトンネルは抜けたのか?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の脅威」と明記
  • 4
    現役・東大院生! 中国出身の芸人「いぜん」は、なぜ…
  • 5
    「前を閉めてくれ...」F1観戦モデルの「超密着コーデ…
  • 6
    世界最大の都市ランキング...1位だった「東京」が3位…
  • 7
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 8
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 9
    首や手足、胴を切断...ツタンカーメンのミイラ調査開…
  • 10
    トランプが日中の「喧嘩」に口を挟まないもっともな…
  • 1
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 4
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の…
  • 5
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 6
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 7
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 8
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 6
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 10
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中