ニュース速報

ワールド

トランプ氏、26日までに最高裁判事候補発表 選挙前の承認目指す

2020年09月22日(火)11時30分

 トランプ米大統領は21日、18日に死去したルース・ギンズバーグ最高裁判事の後任を26日までに発表する方針を示した。ワシントンの米最高裁前で18日撮影(2020年 ロイター/ALEXANDER DRAGO)

[ワシントン 21日 ロイター] - トランプ米大統領は21日、18日に死去したルース・ギンズバーグ最高裁判事の後任を26日までに発表する方針を示した。大統領選前の最高裁判事人事を巡っては、野党民主党が反対しているほか、共和党内からも一部で消極的な声が上がっているものの、トランプ大統領は選挙前に議会での指名承認採決に持ち込みたい考えだ。

トランプ氏はホワイトハウスで記者団に対し、検討している候補5人のうち1─2人に絞りつつあることを明らかにした。共和党が多数派の上院に対し、指名承認採決を11月3日の大統領選前に実施するよう呼び掛け、「選挙前に採決を実施したい。時間は十分にある」と述べた。

最高裁判事候補の中では、シカゴに本部を置く第7巡回区控訴裁のエイミー・コニー・バレット氏と、アトランタに本部を置く第11巡回区控訴裁のバーバラ・ラゴア氏の2人の女性判事が最有力となっている。両氏とも、トランプ氏が連邦控訴裁判事に昇格させた保守派の判事だ。関係筋によると、トランプ氏は21日、ホワイトハウスでバレット氏と会談した。

トランプ氏が後任候補を今週発表すれば、来週に予定されるギンズバーグ判事の遺体埋葬の前となる。

ギンズバーグ氏の遺体は23日と24日、一般弔問のために最高裁に安置され、25日には議会議事堂内に移され、葬儀が行われる予定。

実現すれば、トランプ大統領による最高裁判事の指名は3人目。保守派判事はリベラル派に対し6対3の割合となり、最高裁の保守化が進む。

上院では53対47で共和党が過半数を占めており、指名承認を阻止するには少なくとも4人の造反が必要となる。

共和党のマコネル上院院内総務は、後任判事の指名承認手続きを急ぐ構えを示しているが、同党のスーザン・コリンズ、リサ・マカウスキ両上院議員は週末、選挙前の指名承認採決に反対を表明した。

民主党は、共和党のチャック・グラスリー、コリーガーデナー両上議員からも同様の反対表明を期待していたが、両氏は21日、トランプ氏が指名する判事候補の速やかな承認を支持する意向を示した。

民主党はまた、トランプ氏と対立したことのあるミット・ロムニー氏が造反者になる可能性があるとみているが、ロムニー氏はこの日、最高裁判事の人事を巡る質問にコメントを控えた。

民主党のシューマー上院院内総務は、採決は来年に実施すべきだと指摘。「それがギンズバーグ判事の遺言だった。おそらく上院の唯一で最後の望みでもある」と語った。

民主党の大統領候補であるバイデン前副大統領も前日、大統領選前の最高裁判事人事を「政治的な実力行使」と非難し、上院共和党は大統領選が迫る中で承認手続きを行うべきではないと訴えた。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

IMF専務理事がキーウ訪問、ゼレンスキー氏らと会談

ワールド

トランプ氏の移民取り締まり、共和党支持者の意見分か

ビジネス

銀行課税で融資・金融の安定性損なうべきではない=E

ワールド

ロシア、NATOの「グリーンランド脅威論」は作り話
MAGAZINE
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
2026年1月20日号(1/14発売)

深夜の精密攻撃でマドゥロ大統領拘束に成功したトランプ米大統領の本当の狙いは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率が低い」のはどこ?
  • 2
    「高額すぎる...」ポケモンとレゴのコラボ商品に広がる波紋、その「衝撃の価格」とは?
  • 3
    世界初で日本独自、南鳥島沖で始まるレアアース泥試掘の重要性 日本発の希少資源採取技術は他にも
  • 4
    イランの体制転換は秒読み? イラン国民が「打倒ハ…
  • 5
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 6
    母親が発見した「指先の謎の痣」が、1歳児の命を救っ…
  • 7
    韓国『日本人無料』の光と影 ── 日韓首脳が「未来志向…
  • 8
    鉛筆やフォークを持てない、1人でトイレにも行けない…
  • 9
    年始早々軍事介入を行ったトランプ...強硬な外交で支…
  • 10
    飛行機内で「マナー最悪」の乗客を撮影...SNS投稿が…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
  • 5
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画を…
  • 6
    Netflix『ストレンジャー・シングス』最終シーズンへ…
  • 7
    次々に船に降り立つ兵士たち...米南方軍が「影の船団…
  • 8
    母親が発見した「指先の謎の痣」が、1歳児の命を救っ…
  • 9
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 10
    「高額すぎる...」ポケモンとレゴのコラボ商品に広が…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 3
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 4
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 5
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 6
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 7
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 8
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 9
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 10
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中