ニュース速報

ワールド

米大統領選、両党候補が党大会で指名受諾できず コロナ懸念で

2020年08月06日(木)14時10分

トランプ米大統領は5日、11月の大統領選に向けた共和党候補指名の受諾演説をホワイトハウスから生放送する可能性があると明らかにした。4日撮影(2020年 ロイター/Jonathan Ernst)

[ワシントン 5日 ロイター] - トランプ米大統領は5日、11月の大統領選に向けた共和党候補指名の受諾演説をホワイトハウスから生放送する可能性があると明らかにした。

民主党の候補指名が確定したバイデン前副大統領も、当初予定していたウィスコンシン州ミルウォーキーではなく、地元デラウェア州で指名受諾を行う。同党が5日明らかにした。

新型コロナウイルスの感染拡大で両党とも、通常なら数千人の党員を前に演説が行われる党大会の縮小・変更を迫られている。

トランプ大統領はFOXニュースとのインタビューで「ホワイトハウスから演説することを検討している」とし、「最も簡単な代替策だ」と語った。

移動に伴う警備費用に言及し、ホワイトハウスでの演説にかかる「コストははるかに低い」と指摘。「私はおそらくホワイトハウスから生中継で演説する」と述べた。

しかし、難色を示す向きもあり、計画はまだ固まっていないとした。

トランプ氏はその後ホワイトハウスでのブリーフィングで、政党に属さない公的な場所を政治的な演説に使用するのは不適切で、違法な可能性もあるとする一部議員などの指摘に反論。

政府職員が職権を利用して選挙の結果に影響を及ぼすことを禁止した1939年のハッチ法は自身には適用されないため「合法だ」と主張した。

民主党のペロシ下院議長はMSNBCでトランプ氏の計画を批判。ホワイトハウスを政治的なイベントに利用し、またしてもその「品位を損なう」と述べた。

共和党のロン・ジョンソン上院議員も、トランプ氏はおそらくホワイトハウスから演説すべきではないとの見方を示した。

コーネル大学の法学教授は、仮にトランプ大統領にハッチ法が適用されないとしても、ホワイトハウスで党大会に関連した活動を行えば他の政府関係者は同法に違反する可能性があると指摘した。

メドウズ大統領首席補佐官はCNNに対し、国家に関わる演説の際に使われる大統領執務室でトランプ氏が指名受諾演説をすることはないと述べた。その上で、大統領のプライベートスペースとされるイーストウイング(東棟)で演説する可能性はあるとした。

トランプ氏を共和党の大統領候補に正式指名する同党の全国大会は24─27日に「バーチャル」形式で開催される見通し。

正式指名の手続きはノースカロライナ州シャーロットで行われ、メディアの取材は許可される見通し。

党大会は当初、ノースカロライナ州で開催される予定だったが、大規模集会に関する同州の制限措置を受け、トランプ氏が一部をフロリダ州での開催に変更。しかし、新型コロナウイルス感染の再拡大を受け、フロリダ州での開催も取りやめになった。

民主党は17─20日にミルウォーキーに集結して党大会を開く予定だったが、現地でのバイデン氏らの演説を取りやめたことで、ほぼ完全にバーチャル形式となる。

バイデン氏は資金集めのイベントで「(コロナ)危機に個々人がどのように対応すべきかという模範を示したかった」と述べた。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米、ベネズエラ安定化・復興へ3段階計画 国務長官が

ビジネス

米ワーナー、パラマウントの買収修正案拒否 取締役会

ワールド

米、ベネズエラ制裁を選択的解除へ 選挙日程発表は時

ワールド

機関投資家の一戸建て住宅購入禁止へ、トランプ氏が表
MAGAZINE
特集:AI兵士の新しい戦争
特集:AI兵士の新しい戦争
2026年1月13日号(1/ 6発売)

ヒューマノイド・ロボット「ファントムMK1」がアメリカの戦場と戦争をこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    「グリーンランドにはロシアと中国の船がうじゃうじ…
  • 5
    日本も他人事じゃない? デジタル先進国デンマークが…
  • 6
    マドゥロ拘束作戦で暗躍した偵察機「RQ-170」...米空…
  • 7
    公開されたエプスタイン疑惑の写真に「元大統領」が…
  • 8
    トイレの外に「覗き魔」がいる...娘の訴えに家を飛び…
  • 9
    トランプがベネズエラで大幅に書き換えた「モンロー…
  • 10
    衛星画像で見る「消し炭」の軍事施設...ベネズエラで…
  • 1
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチン、その先は袋小路か
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 3
    中国軍の挑発に口を閉ざす韓国軍の危うい実態 「沈黙」は抑止かそれとも無能?
  • 4
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 5
    眠る筋力を覚醒させる技術「ブレーシング」とは?...…
  • 6
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 7
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 8
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 9
    アメリカ、中国に台湾圧力停止を求める
  • 10
    感じのいい人が「寒いですね」にチョイ足ししている…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 6
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 7
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 8
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 9
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
  • 10
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中