ニュース速報

ワールド

米、新型コロナ感染者が300万人突破 病床不足の懸念も

2020年07月08日(水)11時11分

7月7日、ロイターの集計によると、米国の新型コロナウイルス感染者が、300万人を突破した。ネバダ州の人口とほぼ同水準に達し、病床が不足する可能性への懸念が高まっている。ニューヨークで撮影(2020年 ロイター/Shannon Stapleton)

[ヒューストン 7日 ロイター] - ロイターの集計によると、米国の新型コロナウイルス感染者が7日、300万人を突破し、ネバダ州の人口とほぼ同水準に達した。米国民のほぼ100人に1人が感染している計算で、病床が不足する可能性への懸念が高まっている。

米国は感染者数、死者数ともに世界最多。死者は13万人を超えており、多くの州で新規感染者数が過去最多を記録する中、専門家は死者も急増すると警告している。

フロリダ州では感染者の急増を受け、州内の50以上の病院で集中治療室(ICU)が満床に達したことが分かった。

カリフォルニア、ハワイ、ミズーリ、モンタナ、オクラホマ、テキサスの各州は7日、1日あたりの新規感染者数が過去最多を記録した。

テキサス州では入院患者数がわずか2週間で倍以上に増加。 アリゾナ州では7月5日までの週の新型コロナ検査の陽性率が26%に上昇。陽性率が5%を超える州は20を超えている。

厚生省は7日、フロリダ州、テキサス州、ルイジアナ州の3都市で無料の新型コロナウイルス検査を実施すると発表。コロナ患者の急増を受け、特に無症状感染者の特定につなげる狙いがある。

テキサス州ヒューストンのユナイテッド・メモリアル・メディカル・センターではこの日、検査を待つ人々の車の列が未明からでき始め、200台以上に達した。

ワシントン大学保健指標評価研究所(IHME)が7日示した11月1日までの新型コロナ感染による死者予測は20万8000人。

IHMEは、夏場に感染が収まるとの当初の予想は外れたと説明。IHMEのマレー所長は「米国は感染第1波の真の終焉を経験していない。だからといって秋に第2波を免れられるわけではなく、現在感染が拡大している州は特にその打撃を受けるだろう」と指摘した。

感染拡大を受け、いったん再開した経済活動を再び制限する動きも出ている。

テキサス州の祭典「ステート・フェア・オブ・テキサス」の主催者は7日、9月25日から予定していた今年の祭典を中止すると発表した。中止は第2次世界大戦以後で初めて。

<学校再開で州知事に圧力>

新型コロナ感染者数は増加しているものの、トランプ大統領は学校を秋に再開させるよう各州知事に圧力をかけると発言。「再開の時だ。感染が再拡大すれば、感染の火を消し止める」と述べた。だが、トランプ政権は、安全な学校再開の指針は明確にしていない。

共和党知事が率いるフロリダ州では前日、今秋の学校再開に向けた行政命令が発令された。

一方、ミシガン州のウィットマー知事(民主党)は、ウイルス感染再拡大を踏まえ、学校再開の決定は時期尚早との認識を示した。

*内容を更新しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米国株式市場=続落、ダウ453ドル安 原油高と雇用

ビジネス

NY外為市場=ドル下落、スイスフランに逃避買い

ワールド

米国の新関税、昨年の合意を実施することを米側と確認

ビジネス

米、45日以内にトランプ関税還付システム準備 徴収
MAGAZINE
特集:トランプのイラン攻撃
特集:トランプのイラン攻撃
2026年3月10日号(3/ 3発売)

核開発の断念を迫るトランプ政権が攻撃を開始。イランとアメリカの本格戦争は始まるのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    中国はイランを見捨てた? イランの「同盟国」だったはずの中国が、不気味なまでに静かな理由
  • 2
    日本の保護者は自分と同じ「大卒」の教員に敬意を示さない
  • 3
    10歳少女がライオンに激しく襲われる...中国の動物園で撮影された「恐怖の瞬間」映像にネット震撼
  • 4
    「みんな一斉に手を挙げて...」中国の航空会社のフラ…
  • 5
    「巨大な水柱に飲み込まれる...」米海軍がインド洋で…
  • 6
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 7
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 8
    「毎日が人生最後の日」だと思って酒を飲む...84歳医…
  • 9
    アルツハイマーを予防する「特効薬」の正体とは? …
  • 10
    【イラン戦争で中東再編へ】トランプを止めるのは湾…
  • 1
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 2
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズった理由
  • 3
    BTS復活...でも、韓国エンタメが「苦境」に陥っている
  • 4
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで…
  • 5
    「毎日が人生最後の日」だと思って酒を飲む...84歳医…
  • 6
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 7
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 8
    少子化に悩む韓国で出生率回復...昨年過去最大の伸び…
  • 9
    「死体を運んでる...」Google Earthで表示される「不…
  • 10
    「若い連中は私を知らない」...大ヒット映画音楽の作…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 9
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 10
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中