ニュース速報

ワールド

トランプ氏めいの内幕本、NY州裁判所が出版差し止めの仮処分

2020年07月01日(水)09時33分

トランプ米大統領(写真)のめいのメアリー・トランプ氏が執筆したトランプ一族の内幕本に対して、トランプ氏の弟ロバート・トランプ氏が出版の差し止めを求めた訴訟で、ニューヨーク州の裁判所は30日、出版を一時的に差し止める仮処分命令を出した。写真はウィスコンシン州で25日撮影(2020年 ロイター/Carlos Barria)

[ニューヨーク 30日 ロイター] - トランプ米大統領のめいのメアリー・トランプ氏が執筆したトランプ一族の内幕本に対して、トランプ氏の弟ロバート・トランプ氏が出版の差し止めを求めた訴訟で、ニューヨーク州の裁判所は30日、出版を一時的に差し止める仮処分命令を出した。

本の題名は「トゥー・マッチ・アンド・ネバー・イナフ」で、7月28日に出版される予定だった。出版社によると一族の「暗い歴史」に光を当て、ドナルド・トランプ氏が「世界の健康や経済の安定、社会の仕組みを脅かす存在になった理由を解き明かしている」という。

メアリー氏と出版社は判決直後に控訴。メアリー氏らの弁護士は、判決は表現の自由を定めた合衆国憲法修正第1条に違反すると訴え、「この本は国民が強い関心を寄せているほか、年内の大統領選にとって重要で、たとえ1日でも出版が止められるべきではない」と述べた。

一方、ロバート氏は、出版は1999年に死去したトランプ氏の父親との間で合意した守秘義務に違反していると主張。ロバート氏の弁護士は、この本の執筆・出版は「まったく非難されるべきものだ」として、徹底抗戦する考えを示した。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

日経平均は反発で寄り付く、米株高を好感 ファストリ

ワールド

訂正ブラジル大統領、米50%関税に報復示唆 緊張緩

ワールド

英首相がトランプ氏と会談へ、月内のスコットランド訪

ワールド

米国務省、人員削減計画を近く開始 影響受ける職員に
MAGAZINE
特集:大森元貴「言葉の力」
特集:大森元貴「言葉の力」
2025年7月15日号(7/ 8発売)

時代を映すアーティスト・大森元貴の「言葉の力」の源泉にロングインタビューで迫る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「弟ができた!」ゴールデンレトリバーの初対面に、ネットが感動の渦
  • 2
    トランプ関税と財政の無茶ぶりに投資家もうんざり、「強いドルは終わった」
  • 3
    シャーロット王女の「ロイヤル・ボス」ぶりが話題に...「曾祖母エリザベス女王の生き写し」
  • 4
    日本企業の「夢の電池」技術を中国スパイが流出...AP…
  • 5
    名古屋が中国からのフェンタニル密輸の中継拠点に?…
  • 6
    アメリカを「好きな国・嫌いな国」ランキング...日本…
  • 7
    アメリカの保守派はどうして温暖化理論を信じないの…
  • 8
    犯罪者に狙われる家の「共通点」とは? 広域強盗事…
  • 9
    【クイズ】日本から密輸?...鎮痛剤「フェンタニル」…
  • 10
    ハメネイの側近がトランプ「暗殺」の脅迫?「別荘で…
  • 1
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 2
    「弟ができた!」ゴールデンレトリバーの初対面に、ネットが感動の渦
  • 3
    日本企業の「夢の電池」技術を中国スパイが流出...APB「乗っ取り」騒動、日本に欠けていたものは?
  • 4
    後ろの川に...婚約成立シーンを記録したカップルの幸…
  • 5
    シャーロット王女の「ロイヤル・ボス」ぶりが話題に..…
  • 6
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコ…
  • 7
    「本物の強さは、股関節と脚に宿る」...伝説の「元囚…
  • 8
    「飛行機内が臭い...」 原因はまさかの「座席の下」…
  • 9
    為末大×TAKUMI──2人のプロが語る「スポーツとお金」 …
  • 10
    職場でのいじめ・パワハラで自死に追いやられた21歳…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事故...「緊迫の救護シーン」を警官が記録
  • 4
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 5
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 6
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 7
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 8
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 9
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 10
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越し…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中