ニュース速報

ワールド

英、独自の新型コロナ接触追跡アプリ開発を断念

2020年06月19日(金)04時18分

英政府は18日、国家医療制度(NHS)が開発した新型コロナウイルスの感染者と接触者を追跡するアプリがiPhone上でうまく作動しなかったことを受け、独自のアプリ開発を断念したと発表した。写真は5月にワイト島で実証試験が行われてた同アプリ(2019年 ロイター/ISLA BINNIE)

[ロンドン 18日 ロイター] - 英政府は18日、国家医療制度(NHS)が開発した新型コロナウイルスの感染者と接触者を追跡するアプリが米アップルのiPhone上でうまく作動しなかったことを受け、独自のアプリ開発を断念し、アップルとグーグルが共同開発する追跡アプリに切り替えると発表した。

NHSの開発アプリは5月に英全土で導入される見込みだったが、実現しなかった。

ハンコック保健相は定例会見で「アップルがシステムを変更しないため、われわれのアプリは現時点で作動しない。しかし距離を測ることは可能だ。アップルとグーグルのアプリでは距離をうまく測定できない。そのため、両社と協力し、双方のシステムの良いところを統合することで合意した」と述べた。

これに対し、野党・労働党はNHSのアプリ開発に対する警告が無視されていたと主張。労働党の報道官は「政府の対応が遅れ、管理不足だったことを示す一例だ。貴重な時間と資金を無駄にした」と批判した。

NHSの追跡アプリはイングランド南部のワイト島で実証試験が行われ、グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」では作動したものの、iPhoneでは作動しなかったという。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

マクロスコープ:春闘26年は4%台確保か、円安効果

ビジネス

春闘賃上げ率5.25%、34年ぶり高水準 ベア3.

ビジネス

中国ハイテク大手、オフショア元ステーブルコインを提

ワールド

ロシアの6月サービスPMIは49.2、1年ぶり50
MAGAZINE
特集:トランプvsイラン
特集:トランプvsイラン
2025年7月 8日号(7/ 1発売)

「平和主義者」のはずの大統領がなぜ? 核施設への電撃攻撃で中東と世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 2
    ワニに襲われた直後の「現場映像」に緊張走る...捜索隊が発見した「衝撃の痕跡」
  • 3
    ワニに襲われた男性の「最期の姿」...捜索隊が捉えた発見の瞬間とは
  • 4
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコ…
  • 5
    米軍が「米本土への前例なき脅威」と呼ぶ中国「ロケ…
  • 6
    仕事ができる人の話の聞き方。3位は「メモをとる」。…
  • 7
    熱中症対策の決定打が、どうして日本では普及しない…
  • 8
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 9
    吉野家がぶちあげた「ラーメンで世界一」は茨の道だ…
  • 10
    「22歳のド素人」がテロ対策トップに...アメリカが「…
  • 1
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で大爆発「沈みゆく姿」を捉えた映像が話題に
  • 2
    ワニに襲われた男性の「最期の姿」...捜索隊が捉えた発見の瞬間とは
  • 3
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門家が語る戦略爆撃機の「内側」と「実力」
  • 4
    突然ワニに襲われ、水中へ...男性が突いた「ワニの急…
  • 5
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 6
    夜道を「ニワトリが歩いている?」近付いて撮影して…
  • 7
    仕事ができる人の話の聞き方。3位は「メモをとる」。…
  • 8
    サブリナ・カーペンター、扇情的な衣装で「男性に奉…
  • 9
    定年後に「やらなくていいこと」5選──お金・人間関係…
  • 10
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 4
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊…
  • 5
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の…
  • 6
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 7
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 8
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 9
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 10
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中