ニュース速報

ワールド

中国・ハルビン市が移動制限強化、新型コロナ感染拡大に対応

2020年04月22日(水)18時00分

 4月22日、中国で最近、新型コロナウイルス感染拡大が特に顕著な黒竜江省ハルビン市は22日、市外からの移動の制限を一段と強化した。写真はハルビンで11日撮影(2020年 ロイター/Huizhong Wu)

[北京 22日 ロイター] - 中国で最近、新型コロナウイルス感染拡大が特に顕著な黒竜江省ハルビン市は22日、市外からの移動の制限を一段と強化した。現地の政府系メディアによると、市民および市内で登録されている車両以外は、住宅地に入ることを禁じた。

同市は既に、海外から同市に入る渡航者に28日間の隔離と新型コロナ検査を義務付けている。

黒竜江省はロシアと国境を接しており、ロシアからの帰国者が新型コロナを持ち込むケースを特定し、市中感染を抑える取り組みを続けてきた。

現地メディアによると、ハルビン市政府は「全ての感染者と感染の疑いがある人々、無症状感染者の濃厚接触者を隔離し、検査する必要がある」と表明した。

また、新規感染者や無症状感染者が見つかった住宅用建物を14日間封鎖する方針も示した。

ハルビン市では21日に新たに7人の感染が確認された。市内で感染した人は、退院者を除き52人となった。

さらにロシアから到着した感染者が3人いるという。感染の疑いがある約1400人が観察下に置かれている。

ハルビン市では87歳の男性が自宅や病院で78人に感染させたとみられている。

中国国家衛生健康委員会は、21日に新たに確認された中国本土の新型コロナウイルス感染者が30人だったと発表した。前日は11人だった。感染者のうち23人は入国者。

中国本土の新型コロナ感染者は累計8万2788人、死者は4632人となった。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米政権、一方的に対中関税引き下げずと強調 トランプ

ワールド

ゼレンスキー氏、10日に有志連合首脳会議を主催 仏

ワールド

中国商務相、ロシア経済発展相と会談 経済・貿易を巡

ワールド

ブラジル大統領、トランプ関税を非難 プーチン氏との
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 2
    SNSにはトップレス姿も...ヘイリー・ビーバー、ノーパンツルックで美脚解放も「普段着」「手抜き」と酷評
  • 3
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 4
    教皇選挙(コンクラーベ)で注目...「漁師の指輪」と…
  • 5
    恥ずかしい失敗...「とんでもない服の着方」で外出し…
  • 6
    骨は本物かニセモノか?...探検家コロンブスの「遺骨…
  • 7
    「金ぴか時代」の王を目指すトランプの下、ホワイト…
  • 8
    ロシア機「Su-30」が一瞬で塵に...海上ドローンで戦…
  • 9
    ついに発見! シルクロードを結んだ「天空の都市」..…
  • 10
    中高年になったら2種類の趣味を持っておこう...経営…
  • 1
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 2
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つの指針」とは?
  • 3
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得る? JAXA宇宙研・藤本正樹所長にとことん聞いてみた
  • 4
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 5
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
  • 6
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 7
    古代の遺跡で「動物と一緒に埋葬」された人骨を発見.…
  • 8
    シャーロット王女とスペイン・レオノール王女は「どち…
  • 9
    野球ボールより大きい...中国の病院を訪れた女性、「…
  • 10
    日々、「幸せを実感する」生活は、実はこんなに簡単…
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 4
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 5
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 6
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つ…
  • 7
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 8
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 10
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中