ニュース速報

ワールド

各自治体が企業支援できるよう、交付金1兆円の活用検討=西村再生相

2020年04月10日(金)19時17分

西村康稔経済再生相(写真)は10日夕、閣議後の会見で、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、「地方特例交付金1兆円を活用して、それぞれの自治体が地域の事情に応じて企業支援できるようにしたい」と述べた。2019年9月、東京の首相官邸で撮影(2020年 ロイター/Issei Kato)

[東京 10日 ロイター] - 西村康稔経済再生相は10日夕、閣議後の会見で、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、「地方特例交付金1兆円を活用して、それぞれの自治体が地域の事情に応じて企業支援できるようにしたい」と述べた。

小池百合子東京都知事が、休業要請に応じた都内の事業者に対して協力金の給付を検討していることについては、国が個別の事業の休業補償、補填をすることは考えていないとの認識を示した。その上で、西村再生相は、自治体が交付金を休業補償に使うことには慎重な姿勢を示した。

「政府としては、最大限の支援をする、それが今回の中小企業者に対する助成金であり給付金で、無利子・無担保の融資を広げていくということだ」(西村再生相)と、企業支援について前向きな姿勢を見せた。

政府と東京都で折り合いがつかず、対応を迫られていた施設の休業要請については「ホームセンター、コンビニなどの生活必需品・理美容院の利用制限は不適切だ」と小池都知事に伝えたという。

東京や大阪を含む7都府県以外の地域について緊急事態宣言を発出するかどうかの判断については「現時点で、専門家は急速に感染者数が増えていく兆しがみえているとの判断でない」とし、現段階では愛知県や京都府などを追加する考えがないことを明らかにした。

西村経済再生相は、各都道府県知事が独自に緊急事態宣言を発出することについて「各都道府県で緊張感を持って対応することは歓迎」とコメント。

11日には、現在緊急事態宣言が発出されている7都府県の知事とテレビ会議を行う予定だとした。

(浜田寛子 編集:内田慎一)

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米軍が「麻薬密売船」攻撃、太平洋側で初 2人死亡=

ビジネス

NY外為市場=英ポンド下落、ドルは対円で小幅安

ビジネス

テスラ、四半期売上高が過去最高 税控除終了前の駆け

ワールド

「貿易システムが崩壊危機」と国連事務総長、途上国へ
MAGAZINE
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
2025年10月28日号(10/21発売)

高齢者医療専門家の和田秀樹医師が説く――脳の健康を保ち、認知症を予防する日々の行動と心がけ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 2
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺している動物は?
  • 3
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 4
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 5
    【2025年最新版】世界航空戦力TOP3...アメリカ・ロシ…
  • 6
    汚物をまき散らすトランプに『トップガン』のミュー…
  • 7
    国立大卒業生の外資への就職、その背景にある日本の…
  • 8
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 9
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 10
    やっぱり王様になりたい!ホワイトハウスの一部を破…
  • 1
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 2
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 3
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 4
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 5
    本当は「不健康な朝食」だった...専門家が警告する「…
  • 6
    日本で外国人から生まれた子どもが過去最多に──人口…
  • 7
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 8
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ…
  • 9
    「認知のゆがみ」とは何なのか...あなたはどのタイプ…
  • 10
    TWICEがデビュー10周年 新作で再認識する揺るぎない…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 5
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 6
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 7
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 8
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中