ニュース速報

ワールド

OPECプラス、5─6月に日量1000万バレル減産で合意

2020年04月10日(金)12時19分

 4月10日、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」は9日、5月と6月に日量1000万バレルの減産を行うことで合意した。(2019年 ロイター/LEONHARD FOEGER)

[ドバイ/モスクワ/ロンドン 10日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」は9日、5月と6月に日量1000万バレルの減産を行うことで合意した。新型コロナウイルス感染拡大による影響で打撃を受けた原油価格を支える。

発表された声明によると、すべての参加国が23%の減産を行い、サウジアラビアとロシアがそれぞれ日量250万バレル、イラクが同100万バレル超、減産する。

その後減産量は、7─12月に日量800万バレル、2021年1月─22年4月には同600万バレルとなる。

ただ、OPECプラスによると、最終合意が成立するかどうかは、メキシコが合意に署名するかどうかにかかっている。メキシコは、要請された減産量の受け入れを渋っているという。

OPECプラスは6月10日に再びビデオ会議を開催し、市場の状況を精査するという。

OPECプラスの関係者は、米国をはじめとする他の産油国が日量500万バレルの減産を実施することを期待すると述べた。しかし、OPECプラスの声明文にはこの点に関する言及がない。

複数の関係筋によると、OPECプラスは米国の参加が不可欠と考えており、米国の参加を促すため、緩やかに減産を進める方針だ。

米国は9日のOPECプラスの会合に招待されていたが、今回のビデオ会議に参加したかどうかは不明。ブラジル、ノルウェー、カナダも会合に招待されていた。

日量1000万バレルは世界の原油供給の10%に相当するが、世界の原油需要は各国の新型コロナウイルス対策で日量3000万バレル減少している。

日量1500万バレルという前例のない大規模な減産が実現しても、原油の余剰は解消されないとみられる。

トランプ米大統領は減産を実施する方針を全く示唆しておらず、米国の生産は原油安によりすでに減少していると主張。サウジアラビアが減産を進めなければ制裁や関税を課すと警告していた。

OPECとロシアの当局者は、現在の危機に対応するにはすべての産油国の関与が必要になると指摘している。

ロシアの政府系ファンドのキリル・ドミトリエフ氏はロイターに「OPECプラス以外の産油国が減産に参加すると期待している。あすの20カ国・地域(G20)会合で決まるかもしれない」と述べた。

10日にはサウジが議長国を務めるG20エネルギー相会合が開催される。

3月に18年ぶりの安値に沈んだ北海ブレント先物は9日、1バレル=32ドルと2019年末の半分の水準で取引された。

*内容を追加します。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

ニュース速報

ビジネス

インタビュー:4―6月期、生産減など1000億円規

ワールド

米黒人男性の死因は「窒息」 独立検視官、殺人と断定

ワールド

情報BOX:新型コロナウイルスを巡る海外の状況(2

ビジネス

ドル下落、景気回復期待でリスクオン=NY市場

MAGAZINE

特集:検証 日本モデル

2020-6・ 9号(6/ 2発売)

日本のやり方は正しかったのか? 感染対策の効果を感染症専門家と考える

人気ランキング

  • 1

    中国請負の高速鉄道建設が工期遅延に予算超過 インドネシア、入札に敗れた日本の参加要望

  • 2

    レストランで騒ぐ息子が店員に叱られた話、FBに投稿したら炎上した... なぜ?

  • 3

    韓国総選挙にデジタル不正疑惑か? 中国から開票機を操作した可能性

  • 4

    「集団免疫」作戦のスウェーデンに異変、死亡率がア…

  • 5

    ロンドンより東京の方が、新型コロナ拡大の条件は揃…

  • 6

    コロナ独自路線のスウェーデン、死者3000人突破に当…

  • 7

    韓国、アイドルファンも抗議デモ 愛すればこそ、裏切…

  • 8

    デーブが語る、『テラハ』木村花さんの死は何が問題…

  • 9

    コロナ禍で制約を受けるアメリカの日常は、黒人にと…

  • 10

    新型コロナの死亡率はなぜか人種により異なっている

  • 1

    「イギリスが香港のために立ち上がらないことこそ危機だ」パッテン元総督

  • 2

    ロンドンより東京の方が、新型コロナ拡大の条件は揃っているはずだった

  • 3

    「集団免疫」作戦のスウェーデンに異変、死亡率がアメリカや中国の2倍超に

  • 4

    新型コロナの死亡率はなぜか人種により異なっている

  • 5

    ギター人気復活を導く「スーパークール」な和製ギター

  • 6

    「NO JAPAN」に揺れた韓国へ「股」をかけて活躍した日…

  • 7

    ブラジルのコロナ無策は高齢者減らしのため?

  • 8

    北朝鮮の民間経済を圧迫する独裁者の国債

  • 9

    東京都、新型コロナウイルス新規感染15人 2桁台で3…

  • 10

    気味が悪いくらいそっくり......新型コロナを予言し…

  • 1

    「集団免疫」作戦のスウェーデンに異変、死亡率がアメリカや中国の2倍超に

  • 2

    気味が悪いくらいそっくり......新型コロナを予言したウイルス映画が語ること

  • 3

    金正恩「死んだふり」の裏で進んでいた秘密作戦

  • 4

    スズメバチが生きたままカマキリに食べられる動画が…

  • 5

    過激演出で話題のドラマ、子役2人が問題行動で炎上 …

  • 6

    コロナ禍で露呈した「意識低い系」日本人

  • 7

    日本の「生ぬるい」新型コロナ対応がうまくいってい…

  • 8

    コロナ独自路線のスウェーデン、死者3000人突破に当…

  • 9

    ロックダウンは必要なかった? 「外出禁止は感染抑…

  • 10

    優等生シンガポールの感染者数が「東南アジア最悪」…

PICTURE POWER

レンズがとらえた地球のひと・すがた・みらい

英会話特集 グローバル人材を目指す Newsweek 日本版を読みながらグローバルトレンドを学ぶ
日本再発見 シーズン2
CCCメディアハウス求人情報
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
Wonderful Story
メールマガジン登録
CHALLENGING INNOVATOR
売り切れのないDigital版はこちら

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

絶賛発売中!