ニュース速報

ワールド

世界のCO2濃度、20年は記録的上昇に 豪森林火災も影響=英当局

2020年01月24日(金)17時05分

 1月24日、英気象当局は、地球の大気中の二酸化炭素(CO2)濃度について、2020年は記録的な上昇になるとの予測を明らかにし、オーストラリアの森林火災も上昇加速の一因になるとの見方を示した。写真はニューサウスウェールズ州ナウラで4日撮影(2020年 ロイター/Tracey Nearmy)

[ロンドン 24日 ロイター] - 英気象当局は24日、地球の大気中の二酸化炭素(CO2)濃度について、2020年は記録的な上昇になるとの予測を明らかにし、オーストラリアの森林火災も上昇加速の一因になるとの見方を示した。

CO2濃度の上昇は大半が人間の活動に起因するが、豪森林火災も問題をいっそう悪化させている。

英気象当局は「大気中のCO2濃度の予測によると、2020年は1985年の測定開始以降で最も大幅な上昇を記録する年の1つになる」とした。

20年の大気中CO2濃度は平均で414.2(プラスマイナス0.6)ppmと、前年の平均と比べて2.74(プラスマイナス0.57)ppmの上昇になると予測されている。

昨年12月にスペインで開かれた第25回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP25)でグテレス国連事務総長は、400ppmという水準はかつて「想像もできない転換点」と考えられていたと警告している。

英気象当局は、気象パターンによる世界の生態系への影響によって、人間活動に起因するCO2濃度は今年10%押し上げられると予測。押し上げ分のうち豪森林火災が5分の1を占めると試算した。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米肥満薬開発メッツェラ、ファイザーの100億ドル買

ワールド

米最高裁、「フードスタンプ」全額支給命令を一時差し

ワールド

アングル:国連気候会議30年、地球温暖化対策は道半

ワールド

ポートランド州兵派遣は違法、米連邦地裁が判断 政権
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 2
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216cmの男性」、前の席の女性が取った「まさかの行動」に称賛の声
  • 3
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 6
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 7
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 8
    【銘柄】元・東芝のキオクシアHD...生成AIで急上昇し…
  • 9
    なぜユダヤ系住民の約半数まで、マムダニ氏を支持し…
  • 10
    「非人間的な人形」...数十回の整形手術を公表し、「…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 5
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 6
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 7
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 8
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 9
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 10
    米沿岸に頻出する「海中UFO」──物理法則で説明がつか…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中