ニュース速報

ワールド

米上院、大統領の対イラン軍事制限決議案は可決可能=民主党

2020年01月15日(水)09時15分

 1月14日、米上院民主党は、イランに対するトランプ大統領の軍事行動を制限する決議案について、上院で十分な支持が得られていると明らかにした。写真は民主党のチャック・シューマー上院院内総務(2020年 ロイター/Tom Brenner)

[ワシントン 14日 ロイター] - 米上院民主党は14日、イランに対するトランプ大統領の軍事行動を制限する決議案について、上院で十分な支持が得られていると明らかにした。

上院は与党共和党が多数派(定数100のうち53議席)を占めるが、民主党のチャック・シューマー上院院内総務や、決議案の提出者であるティム・ケイン上院議員によると、少なくとも51票の支持が集まっている。

決議案はトランプ大統領がイランに対し軍事行動を取る際に議会の承認を義務付ける内容。発効には下院での採択とトランプ大統領の署名も必要になる。またトランプ氏が拒否権を発動した場合、覆すには上下両院で3分の2以上の支持が必要。

議会では、今月初めに米軍が空爆でイラン革命防衛隊のソレイマニ司令官を殺害したことを受け、民主党だけでなく共和党の一部を含め多くの議員が米政権に詳細な説明を求めている。

トランプ大統領が攻撃について議会に通知したのは実行後で、議員らは政権が攻撃の理由や法的正当性を明確にしていないと批判している。

上院指導部は決議案の採決日程を調整中。数日中に開始される見通しのトランプ氏の弾劾裁判に左右されるが、採決は来週に行われる見込みだ。

下院は先週、同様の決議案を採択したが、法的拘束力を持たない決議でトランプ氏の署名を必要としないほか、上院で十分な支持が得られなかった。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ドル155円台へ上昇、34年ぶり高値を更新=外為市

ビジネス

エアバスに偏らず機材調達、ボーイングとの関係変わら

ビジネス

独IFO業況指数、4月は予想上回り3カ月連続改善 

ワールド

イラン大統領、16年ぶりにスリランカ訪問 「関係強
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 2

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴らす「おばけタンパク質」の正体とは?

  • 3

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の「爆弾発言」が怖すぎる

  • 4

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 5

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 6

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 7

    イランのイスラエル攻撃でアラブ諸国がまさかのイス…

  • 8

    「なんという爆発...」ウクライナの大規模ドローン攻…

  • 9

    心を穏やかに保つ禅の教え 「世界が尊敬する日本人100…

  • 10

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 6

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 7

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 10

    ダイヤモンドバックスの試合中、自席の前を横切る子…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中