ニュース速報

ワールド

新NAFTA、自動車各社に30億ドルの米関税負担=米議会予算局

2019年12月19日(木)08時33分

 12月18日、米連邦議会の中立機関である議会予算局(CBO)は、北米自由貿易協定(NAFTA)に代わる新たな米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)により、自動車・部品メーカー各社が米国に輸出する際の関税負担が、今後10年で30億ドル近く増加するとの見通しを示した。写真は米ニュージャージー州ニューアークの港に並ぶ車両。2月19日撮影(2019年 ロイター/Eduardo Munoz)

[ワシントン 18日 ロイター] - 米連邦議会の中立機関である議会予算局(CBO)は、北米自由貿易協定(NAFTA)に代わる新たな米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)により、自動車・部品メーカー各社が米国に輸出する際の関税負担が、今後10年で30億ドル近く増加するとの見通しを示した。

新協定は自動車を無関税にする条件として、域内で調達する部材の比率を従来の62.5%から75%に引き上げた。

また、自動車や部品の40─45%は時給16ドル以上の工場、すなわち米国やカナダで生産するよう求めている。

CBOは、一部の自動車や部品が無関税となる基準を満たさないと想定した上で推計値を出したとし「(関税をゼロとする)条件の変更に伴い、メキシコとカナダから無関税で米国に輸入される自動車や部品は減少する見通しだ」と説明した。

CBOの推計によると、米国の関税収入は2020年会計年度に1000万ドル増え、その後も増加が見込まれ、29年度までに総額29億7000万ドル増える。一方で、財政赤字は29年度までに30億4000万ドル減少する。

さらに、新協定により米国の実質国内総生産(GDP)は年間0.35%(685億ドル)押し上げられ、国内の雇用は17万6000人増え、輸出も拡大する。

米下院歳入委員会は17日、USMCAの修正文書について、発声投票を行い承認した。19日の下院本会議の採決でも幅広い支持が得られる見通し。

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

焦点:「氷雪経済」の成功例追え、中国がサービス投資

ワールド

焦点:米中間選挙へ、民主党がキリスト教保守層にもア

ワールド

トランプ米大統領、代替関税率を10%から15%に引

ワールド

中国、米国産大豆追加購入の可能性低下も 関税違憲判
MAGAZINE
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
2026年2月24日号(2/17発売)

帰還兵の暴力、ドローンの攻撃、止まらないインフレ。国民は疲弊しプーチンの足元も揺らぐ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く高齢期の「4つの覚悟」
  • 2
    「#ジェームズ・ボンドを忘れろ」――MI6初の女性長官が掲げる「新しいスパイの戦い方」
  • 3
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体には濾過・吸収する力が備わっている
  • 4
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 5
    100万人が死傷、街には戦場帰りの元囚人兵...出口な…
  • 6
    カビが植物に感染するメカニズムに新発見、硬い表面…
  • 7
    ロシアに蔓延する「戦争疲れ」がプーチンの立場を揺…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    「窓の外を見てください」パイロットも思わず呼びか…
  • 10
    揺れるシベリア...戦費の穴埋めは国民に? ロシア中…
  • 1
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より日本の「100%就職率」を選ぶ若者たち
  • 2
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く高齢期の「4つの覚悟」
  • 3
    なぜ「あと1レップ」が筋肉を壊すのか...「高速パワートレーニング」が失速する理由
  • 4
    【銘柄】マイクロソフトの株価が暴落...「AI懸念」で…
  • 5
    「ヒンメルならそうした」...コスプレイヤーが消火活…
  • 6
    海外(特に日本)移住したい中国人が増えている理由.…
  • 7
    「#ジェームズ・ボンドを忘れろ」――MI6初の女性長官…
  • 8
    「目のやり場に困る...」アカデミー会場を席巻したス…
  • 9
    オートミール中心の食事がメタボ解消の特効薬に
  • 10
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 8
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中