ニュース速報

ワールド

イランは原油販売を継続、米制裁は失敗=イラン副大統領

2019年12月03日(火)11時22分

 12月2日、イランのジャハンギリ副大統領(写真)は、米国の禁輸制裁にもかかわらず、イランは原油販売を継続していると述べ、米政府による「最大の圧力」は失敗に終わったとの見解を示した。バグダッド南部で2015年2月撮影(2019年 ロイター/Alaa Al-Marjani)

[ドバイ 2日 ロイター] - イランのジャハンギリ副大統領は、米国の禁輸制裁にもかかわらず、イランは原油販売を継続していると述べ、米政府による「最大の圧力」は失敗に終わったとの見解を示した。国営テレビが2日、伝えた。

ジャハンギリ氏は、米国による圧力やイラン原油への禁輸制裁に加え、「友好的な国でさえも米国の制裁を恐れてイラン産原油の購入を停止したのにもかかわらず、イランは他の手段を使って原油の販売を続けている」と述べた。

一方、ポンペオ米国務長官は米ケンタッキー州での講演で、制裁はイランの富を減らし、外国と貿易する能力を阻害したという点で効果を表したと指摘。

「世界はこうした制裁が機能しないとトランプ大統領に警告していたが、世界は間違っていた。制裁は非常に効果的だ」と強調した。

米国は2015年に締結されたイラン核合意から18年に離脱し、対イラン制裁を再開したが、核合意維持を目指す欧州の当事国は制裁を再開していない。

イランは米国が核合意離脱を撤回し、全ての制裁を解除することが対話の条件としている。

ジャハンギリ氏は「米国はイランの原油輸出をゼロにすることはできなかった」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

焦点:米中貿易休戦、海外投資家の中国投資を促す効果

ビジネス

米国株式市場=反発、アマゾンの見通し好感 WBDが

ビジネス

米FRBタカ派幹部、利下げに異議 FRB内の慎重論

ワールド

カナダはヘビー級国家、オンタリオ州首相 ブルージェ
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 5
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 6
    必要な証拠の95%を確保していたのに...中国のスパイ…
  • 7
    【クイズ】12名が死亡...世界で「最も死者数が多い」…
  • 8
    海に響き渡る轟音...「5000頭のアレ」が一斉に大移動…
  • 9
    【ロシア】本当に「時代遅れの兵器」か?「冷戦の亡…
  • 10
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    【話題の写真】自宅の天井に突如現れた「奇妙な塊」…
  • 6
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 7
    中国レアアース輸出規制強化...代替調達先に浮上した…
  • 8
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 9
    熊本、東京、千葉...で相次ぐ懸念 「土地の買収=水…
  • 10
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ…
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 8
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 9
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中