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米有力上院議員、先進技術の対中輸出規制強化を政府に要請

2019年11月19日(火)11時46分

 11月18日、米上院民主党のチャック・シューマー院内総務(写真)と共和党のトム・コットン上院議員は、AI(人工知能)などを含む先進技術の対中輸出規制を迅速に強化するよう政府に要請した。10月29日、ワシントンの米議会で撮影(2019年 ロイター/Siphiwe Sibeko)

[ワシントン 18日 ロイター] - 米上院民主党のチャック・シューマー院内総務と共和党のトム・コットン上院議員は18日、AI(人工知能)などを含む先進技術の対中輸出規制を迅速に強化するよう、政府に要請した。中国の軍事力拡大に利用されるとの懸念がある。

ロス商務長官宛ての書簡をロイターが入手した。商務省は2018年の法律に基づき、同年11月に先進技術の輸出管理強化に向けた規制案の策定プロセスを開始したが、1年経った今も規制案を示していない。

シューマー、コットン両氏は書簡で「先進技術に関する判断には技術的課題があることを理解しているが、これらの技術が軍事的ライバルに輸出されるのを防ぐため、指針策定に向けた商務省の迅速な行動が必要だ」と指摘した。

商務省の報道官は書簡を受け取ったことを確認。「規制策定プロセスは進行中で、複数の規制案が見直しの段階にある」と説明した。

書簡は、中国が軍民両用の米技術を取得しようとしているとし、「この軍民両用戦略は、米企業が意図せずして機密技術を主要な軍事的ライバルに輸出してしまう事態につながる恐れがあり、議会にとって深刻な懸念だ」としている。

ロイター
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