ニュース速報

ワールド

米大統領補佐官代行、証言求める召喚状提訴せず 弾劾調査巡り

2019年11月13日(水)03時06分

マルバニー米大統領首席補佐官代行(写真)は12日、トランプ大統領の弾劾調査に絡み同氏の証言を求める下院委員会の召喚状について提訴しない方針を示し、今後は弾劾調査に協力しないとするトランプ大統領の意向に沿うと表明した。10月撮影(2019年 ロイター/Leah Millis)

[12日 ロイター] - マルバニー米大統領首席補佐官代行は12日、トランプ大統領の弾劾調査に絡み同氏の証言を求める下院委員会の召喚状について提訴しない方針を示し、今後は弾劾調査に協力しないとするトランプ大統領の意向に沿うと表明した。

マルバニー氏の召喚状への対応は二転三転している。下院委は先週、トランプ大統領がウクライナに圧力を掛けるため支援を保留したとされる疑惑を巡り、マルバニー氏に召喚状を出し、8日に証言を行うよう求めた。マルバニー氏はこれに応じず、ボルトン前大統領補佐官(国家安全保障問題担当)の側近チャールズ・カッパーマン前副補佐官が起こしている召喚状への対応を巡る訴訟に参加する意向を表明した。

カッパーマン氏は召喚状に応じるべきか、応じないよう求めるトランプ政権の要請に従うべきかを裁判所の判断に委ねるとしている。

しかし、カッパーマン氏の弁護士がマルバニー氏の要請に反対し、連邦地裁判事も拒否する構えを示したことを受け、マルバニー氏の弁護士は11日夜、同氏がカッパーマン氏とは別に訴訟を起こすと表明していた。

マルバニー氏の弁護士は法廷に提出した文書で「検討の末、マルバニー氏は下院から受け取った召喚状を巡り訴訟しない」とし、「同氏はむしろ、証言に出席しないという司法省の法律顧問局の見解によって支えられた大統領の指示に沿う意向だ」と述べた。

マルバニー氏は10月の記者会見で、ウクライナ支援の保留は2016年米大統領選に関する調査を同国に求めるためだったとし、「外交政策では常にあること」で「これからは政治が外交政策に影響する」と発言。同氏はその後、交換条件は一切なかったと主張したものの、同氏の証言が注目されている。

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ大統領、来週にもBBCを提訴 恣意的編集巡

ビジネス

訂正-カンザスシティー連銀総裁、12月FOMCでも

ビジネス

米バークシャー、アルファベット株43億ドル取得 ア

ワールド

焦点:社会の「自由化」進むイラン、水面下で反体制派
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 3
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前に、男性が取った「まさかの行動」にSNS爆笑
  • 4
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 5
    「不衛生すぎる」...「ありえない服装」でスタバ休憩…
  • 6
    『トイ・ストーリー4』は「無かったコト」に?...新…
  • 7
    文化の「魔改造」が得意な日本人は、外国人問題を乗…
  • 8
    ヒトの脳に似た構造を持つ「全身が脳」の海洋生物...…
  • 9
    「水爆弾」の恐怖...規模は「三峡ダムの3倍」、中国…
  • 10
    中国が進める「巨大ダム計画」の矛盾...グリーンでも…
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 6
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 7
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 8
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 9
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 10
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中