ニュース速報

ワールド

イランがIAEA査察官を一時拘束、渡航書類没収=関係筋

2019年11月07日(木)04時07分

イランが国際原子力機関(IAEA)の査察官を一時拘束し、渡航書類を没収した。IAEAの関係筋が話した。ウィーンで9月撮影(2019年 ロイター/Leonhard Foeger)

[ウィーン/パリ 6日 ロイター] - イランが国際原子力機関(IAEA)の査察官を一時拘束し、渡航書類を没収した。IAEAの関係筋が話した。イランによる嫌がらせだとの声も上がっている。

イランと主要6カ国が画期的な核合意を結んだ2015年以降、こうした事案は初めてとみられる。合意の下、イランは核開発を制限し、見返りに米欧が対イラン制裁を解除した。

現在イラン・米欧間は緊張が高まっている。米政権が合意から離脱し制裁を発動したことに対しイランは順次、合意の履行を停止している。またIAEAは来月から新たな事務局長が就任するにあたり、移行期間にある。

IAEAは7日に35カ国から構成される理事会を開くことを急きょ決めた。4日に流出した議題には「2つの案件における保護措置」を協議すると書かれている。

米欧当局の関係筋は「IAEAは、この事案をどれだけ深刻に受け止めているかを示したがっている。関係を損ねる前例になりかねない」と述べた。

IAEAの関係筋3人によると女性査察官がイランに渡航書類を没収された。2人の関係筋は、女性がイランに滞在中、一時拘束されたと話した。

1人の関係筋によると、事案は先週、核施設のある中部ナタンツで起きた。別の関係筋もナタンツで起きたと語っている。

核合意はIAEAが監督している。合意の下、130―150人の査察官をイランへ派遣することが認められている。

IAEAの報道官とIAEAのイラン大使はコメントしなかった。

関係筋によると理事会で協議するもう1つの議題は、首都テヘランの施設でウランが見つかったことを巡り、IAEAの説明要請にイランが十分協力していないことだ。イスラエルは施設が「秘密の原子力倉庫」だと述べている。イランは絨毯を清掃する施設だと説明している。

IAEAは施設でウランが見つかったことを正式には確認していないものの、9月にイランに対し、回答を巡る「期間厳守」を求めた。そして10月にはイランの協力姿勢に改善がみられたと報告した。

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米軍がホルムズ「掃海」とトランプ氏、イランの機雷敷

ワールド

米・イラン交渉団、パキスタン首相と個別に会談 和平

ワールド

バンス米副大統領、パキスタンのシャリフ首相と会談

ワールド

米が資産凍結解除に同意とイラン筋、米当局者は否定
MAGAZINE
特集:トランプの大誤算
特集:トランプの大誤算
2026年4月14日号(4/ 7発売)

国民向け演説は「フェイク」の繰り返し。泥沼化するイラン攻撃の出口は見えない

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収される...潜水艦の重要ルートで一体何をしていた?
  • 2
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文章」...歴史を塗り替えかねない、その内容とは?
  • 3
    停戦合意後もレバノン猛攻を続けるイスラエル、「国防軍は崩壊寸前」
  • 4
    撃墜された米国機から財布やID回収か、イラン側が拡…
  • 5
    中国がイラン戦争一時停戦の裏で大笑い...一時停戦に…
  • 6
    健康を守るはずのサプリが癌細胞を助ける? 思いがけ…
  • 7
    目のやり場に困る...元アイスホッケー女性選手の「密…
  • 8
    「仕事ができる人」になる、ただ1つの条件...「頑張…
  • 9
    ポケモンで遊ぶと脳に「専用の領域」ができる? ポ…
  • 10
    中国が恐れる「経済ドミノ」
  • 1
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 2
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文章」...歴史を塗り替えかねない、その内容とは?
  • 3
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収される...潜水艦の重要ルートで一体何をしていた?
  • 4
    韓国、生理用品無償支給を7月から開始 靴の中敷きで…
  • 5
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライ…
  • 6
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始め…
  • 7
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐ…
  • 8
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命…
  • 9
    撃墜された米国機から財布やID回収か、イラン側が拡…
  • 10
    ポケモンで遊ぶと脳に「専用の領域」ができる? ポ…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文…
  • 5
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収され…
  • 8
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中