ニュース速報

ワールド

超党派の米議員、連邦政府年金基金に対中国投資の方針転換要請

2019年10月23日(水)11時48分

 10月22日、超党派の米上院議員団が、米連邦政府職員の年金基金を運用する連邦退職貯蓄投資理事会(FRTIB)宛ての書簡で、中国企業を含むMSCIの株価指数に連動する運用方針を転換するよう改めて要求した。写真は、首都ワシントンで予算審議に臨む上院のマルコ・ルビオ議員(共和党)。4月10日撮影(2019年 ロイター/Erin Scott)

[22日 ロイター] - 超党派の米上院議員団が22日、米連邦政府職員の年金基金を運用する連邦退職貯蓄投資理事会(FRTIB)宛ての書簡で、中国企業を含むMSCIの株価指数に連動する運用方針を転換するよう改めて要求した。運用方針を変えなければ、中国政府に支配されている企業に米連邦政府の年金基金が資金を提供することになると警告した。

書簡は上院のマルコ・ルビオ議員(共和党)とジーン・シャヒーン議員(民主党)が中心となって作成。共和党のミット・ロムニー、リック・スコット両議員や民主党のキルステン・ジルブランド議員らも署名した。

FRTIBは、MSCIの「米国を除く世界投資可能市場指数」に連動する運用を近く開始する方針。この方針について10月28日の会合で協議する予定だ。

ルビオ、シャヒーン両議員の書簡は、同指数に組み入れられた特定の企業について「基本的な財務情報を開示していない他の多くの中国企業とともに、中国政府の軍事活動や諜報活動、人権侵害を支援している」と懸念を示した。両議員がFRTIBにこうした書簡を送ったのは、これが2回目。

具体的には、中国航空工業集団(AICC)や中国聯合網絡通信(チャイナ・ユニコム)<0762.HK>、監視カメラ大手の杭州海康威視数字技術(ハイクビジョン)<002415.SZ>などの企業を槍玉に挙げた。

ルビオ氏は書簡に添付した声明で、同指数に連動する運用が導入されれば、連邦政府職員の年金基金が「実質的に、米国の経済と国家安全保障を揺るがす中国政府と共産党の取り組みに資金を提供することになる」と主張した。

FRTIBの広報担当キム・ウィーバー氏はロイターに対し、2通の書簡を受け取ったことを認め、「問題の精査を続けている」と話した。

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米軍がホルムズ「掃海」とトランプ氏、イランの機雷敷

ワールド

米・イラン交渉団、パキスタン首相と個別に会談 和平

ワールド

バンス米副大統領、パキスタンのシャリフ首相と会談

ワールド

米が資産凍結解除に同意とイラン筋、米当局者は否定
MAGAZINE
特集:トランプの大誤算
特集:トランプの大誤算
2026年4月14日号(4/ 7発売)

国民向け演説は「フェイク」の繰り返し。泥沼化するイラン攻撃の出口は見えない

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収される...潜水艦の重要ルートで一体何をしていた?
  • 2
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文章」...歴史を塗り替えかねない、その内容とは?
  • 3
    停戦合意後もレバノン猛攻を続けるイスラエル、「国防軍は崩壊寸前」
  • 4
    撃墜された米国機から財布やID回収か、イラン側が拡…
  • 5
    中国がイラン戦争一時停戦の裏で大笑い...一時停戦に…
  • 6
    健康を守るはずのサプリが癌細胞を助ける? 思いがけ…
  • 7
    目のやり場に困る...元アイスホッケー女性選手の「密…
  • 8
    「仕事ができる人」になる、ただ1つの条件...「頑張…
  • 9
    ポケモンで遊ぶと脳に「専用の領域」ができる? ポ…
  • 10
    中国が恐れる「経済ドミノ」
  • 1
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 2
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文章」...歴史を塗り替えかねない、その内容とは?
  • 3
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収される...潜水艦の重要ルートで一体何をしていた?
  • 4
    韓国、生理用品無償支給を7月から開始 靴の中敷きで…
  • 5
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライ…
  • 6
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始め…
  • 7
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐ…
  • 8
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命…
  • 9
    撃墜された米国機から財布やID回収か、イラン側が拡…
  • 10
    ポケモンで遊ぶと脳に「専用の領域」ができる? ポ…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文…
  • 5
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収され…
  • 8
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中