ニュース速報

ワールド

米民主党員、医療保険制度と大統領弾劾に期待大=ロイター調査

2018年11月09日(金)16時00分

 11月8日、米中間選挙を受けて発足する新議会に民主党員が最も強く対応を望んでいるのは医療保険制度問題で、トランプ大統領(写真)の弾劾よりも取り組みへの期待が強いことが、ロイター/イプソスの世論調査で分かった。ワシントンで7日撮影(2018年 ロイター/Kevin Lamarque)

[ワシントン 8日 ロイター] - 米中間選挙を受けて発足する新議会に民主党員が最も強く対応を望んでいるのは医療保険制度問題で、トランプ大統領の弾劾よりも取り組みへの期待が強いことが、8日公表のロイター/イプソスの世論調査で分かった。

調査は10月30日─11月5日に民主党員904人、共和党員840人を対象に実施し、2019─20年度に米議会が対応すべき最優先項目3つを尋ねた。ほとんどの調査は選挙結果が出る前に行われたが、その時点で民主党が下院を制するとの予想が浮上していた。

「医療保険制度問題」を最優先課題としたのは民主党員で54%、共和党員で55%で、いずれの党員を対象とした調査でもトップだった。調査はどのような制度変更を望むのかは尋ねていない。

民主党員では「トランプ大統領の弾劾」を挙げた回答が43%で2位となった。ただ、民主党指導部は7日、トランプ政権への監視を強めるとしつつも、弾劾手続きには慎重な姿勢を示した。

トランプ大統領の弾劾を優先課題としたのは、全体では24%にとどまった。「トランプ氏の納税申告書非開示問題」を優先課題と位置付けたのは、民主党員が約18%、全体では11%だった。

共和党員で医療保険制度問題に次いで2位に挙がったのは「国境警備の改善」(54%)で、以下「移民制度改革」(40%)、「減税」(37%)の順だった。

民主党員の40%は「環境問題」を挙げ、同党員の要望として3位となった。

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

リクルートHD、求人情報子会社2社の従業員1300

ワールド

トランプ氏の出生権主義見直し、地裁が再び差し止め 

ワールド

米国務長官、ASEAN地域の重要性強調 関税攻勢の

ワールド

英仏、核抑止力で「歴史的」連携 首脳が合意
MAGAZINE
特集:大森元貴「言葉の力」
特集:大森元貴「言葉の力」
2025年7月15日号(7/ 8発売)

時代を映すアーティスト・大森元貴の「言葉の力」の源泉にロングインタビューで迫る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「弟ができた!」ゴールデンレトリバーの初対面に、ネットが感動の渦
  • 2
    トランプ関税と財政の無茶ぶりに投資家もうんざり、「強いドルは終わった」
  • 3
    シャーロット王女の「ロイヤル・ボス」ぶりが話題に...「曾祖母エリザベス女王の生き写し」
  • 4
    日本企業の「夢の電池」技術を中国スパイが流出...AP…
  • 5
    名古屋が中国からのフェンタニル密輸の中継拠点に?…
  • 6
    アメリカを「好きな国・嫌いな国」ランキング...日本…
  • 7
    アメリカの保守派はどうして温暖化理論を信じないの…
  • 8
    犯罪者に狙われる家の「共通点」とは? 広域強盗事…
  • 9
    【クイズ】日本から密輸?...鎮痛剤「フェンタニル」…
  • 10
    ハメネイの側近がトランプ「暗殺」の脅迫?「別荘で…
  • 1
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 2
    「弟ができた!」ゴールデンレトリバーの初対面に、ネットが感動の渦
  • 3
    日本企業の「夢の電池」技術を中国スパイが流出...APB「乗っ取り」騒動、日本に欠けていたものは?
  • 4
    後ろの川に...婚約成立シーンを記録したカップルの幸…
  • 5
    シャーロット王女の「ロイヤル・ボス」ぶりが話題に..…
  • 6
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコ…
  • 7
    「本物の強さは、股関節と脚に宿る」...伝説の「元囚…
  • 8
    「飛行機内が臭い...」 原因はまさかの「座席の下」…
  • 9
    為末大×TAKUMI──2人のプロが語る「スポーツとお金」 …
  • 10
    職場でのいじめ・パワハラで自死に追いやられた21歳…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事故...「緊迫の救護シーン」を警官が記録
  • 4
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 5
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 6
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 7
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 8
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 9
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 10
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越し…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中