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トルコ拘束の米国人牧師が釈放、対立緩和に向け重要な一歩に

2018年10月13日(土)02時54分

 10月12日、トルコの裁判所は、テロ関連の罪で有罪判決を受け拘束されていた米国人牧師のアンドリュー・ブランソン氏を釈放する決定を下した。写真はイズミルの自宅に戻ったブランソン氏ら(2018年 ロイター/Demiroren News Agency)

[イズミル(トルコ) 12日 ロイター] - トルコの裁判所は12日、テロ関連の罪で有罪判決を受け拘束されていた米国人牧師のアンドリュー・ブランソン氏を釈放する決定を下した。米・トルコの関係回復に向けた重要な一歩となる可能性がある。

トランプ大統領はツイッターへの投稿で「ブランソン牧師は解放された。間もなく帰国する!」と述べた。

同氏はテロ関連の罪で3年と1月半の禁錮刑を言い渡され、2年間の収監後に今年7月から自宅軟禁下に置かれていた。

ペンス副大統領やヘイリー米国連大使もツイッターを通じ、歓迎の意を表明した。

ブランソン氏の弁護士によると、ブランソン氏はトルコを出国する見通しで、米高官はロイターに対し、米軍機でブランソン氏を米国に移送する計画だと語った。

トランプ大統領は今夏、同氏の解放を求め、トルコに経済制裁を発動し、両国の関係は悪化。トルコリラは急落し、世界金融市場の混乱を引き起こした。

また、トランプ大統領の主要支持基盤である福音主義キリスト教のブランソン牧師の解放を取り付けたことは、11月6日の米中間選挙を控え支持層の得点を稼ぎ、共和党への追い風となる可能性がある。

トルコリラは1530GMT(日本時間13日午前0時30分)時点で、5.96リラとやや下落。前日は釈放への期待から3%上昇していた。

*内容を更新しました。

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