ニュース速報

ワールド

高齢者の足確保へ、通称「白タク」解禁へ環境整備を検討=未来投資会議

2018年10月05日(金)14時02分

 10月5日、政府は内閣改造後初の未来投資会議(議長:安倍晋三首相)を開催し、今後3年間の工程表を含む実行計画を来夏に決定することを決め、その検討課題として3つの柱を掲げる。写真は安倍首相。2日に東京で撮影(2018年 ロイター/Issei Kato)

[東京 5日 ロイター] - 政府は5日に内閣改造後初の未来投資会議(議長:安倍晋三首相)を開催した。今後3年間の工程表を含む実行計画を来夏に決定することとし、その検討課題として、1)技術革新を利用した生産性向上、2)全世代型社会保障への改革として、意欲ある高齢者の働く場の準備、3)人口減少を背景にした地方の基盤企業の強化や中核都市の機能強化──の3つの柱を掲げた。

同会議で安倍首相は「世界の変化は加速している。雇用環境が一段と改善している今こそ技術革新を現場に積極的に取りいれ、労働生産性の向上を図るチャンス。この3年間が勝負」と強調し、「今年末までに中間的報告を取りまとめ、3年間の工程表を含む実行計画を来年夏まで機関決定する」とした。

具体的な検討項目の主なものは以下の通り。

●「移動弱者ゼロ」を目的とした次世代モビリティー推進

──75歳以上の高齢者を対象に、安全運転を支援する「アシストカー」を前提にした限定免許を整備。

──自家用車での有償運送(いわゆる白タク)がやりやすくなるよう環境整備。ただし市町村で必要性があると判断される地域に限定。

──運転手がいない完全自動運転実現のための道路交通法、車両の基準などのルールを整備。

●キャッシュレス化

──銀行を経由しない送金を容易にするため、個人間のスマホ送金など銀行を介さないでもスムーズに送金できるよう制度的障害を取り除く。(送金上限100万円を含む金融法制を見直す)

──創業間もない企業でも、財務状況の「見える化」により、リアルタイムの信用情報で資金調達を可能にする。

●労働市場

──65歳以上への継続雇用年齢の引き上げを検討。

──高齢者未採用企業への雇用拡大策。

──中途採用拡大と新卒一括採用の見直しを検討するため協議会を立ち上げ。

●地方施策

──地域経済の実情を踏まえた地方基盤企業の統合・強化・生産性向上。

──地銀等の経営統合など独占禁止法の適用のあり方を検討。

──地方における外国人労働力の活用(製造業の対象化など)。

*内容を追加しました。

(中川泉 )

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米軍がホルムズ「掃海」とトランプ氏、イランの機雷敷

ワールド

米・イラン交渉団、パキスタン首相と個別に会談 和平

ワールド

バンス米副大統領、パキスタンのシャリフ首相と会談

ワールド

米が資産凍結解除に同意とイラン筋、米当局者は否定
MAGAZINE
特集:トランプの大誤算
特集:トランプの大誤算
2026年4月14日号(4/ 7発売)

国民向け演説は「フェイク」の繰り返し。泥沼化するイラン攻撃の出口は見えない

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収される...潜水艦の重要ルートで一体何をしていた?
  • 2
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文章」...歴史を塗り替えかねない、その内容とは?
  • 3
    停戦合意後もレバノン猛攻を続けるイスラエル、「国防軍は崩壊寸前」
  • 4
    撃墜された米国機から財布やID回収か、イラン側が拡…
  • 5
    中国がイラン戦争一時停戦の裏で大笑い...一時停戦に…
  • 6
    健康を守るはずのサプリが癌細胞を助ける? 思いがけ…
  • 7
    目のやり場に困る...元アイスホッケー女性選手の「密…
  • 8
    「仕事ができる人」になる、ただ1つの条件...「頑張…
  • 9
    ポケモンで遊ぶと脳に「専用の領域」ができる? ポ…
  • 10
    中国が恐れる「経済ドミノ」
  • 1
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 2
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文章」...歴史を塗り替えかねない、その内容とは?
  • 3
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収される...潜水艦の重要ルートで一体何をしていた?
  • 4
    韓国、生理用品無償支給を7月から開始 靴の中敷きで…
  • 5
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライ…
  • 6
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始め…
  • 7
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐ…
  • 8
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命…
  • 9
    撃墜された米国機から財布やID回収か、イラン側が拡…
  • 10
    ポケモンで遊ぶと脳に「専用の領域」ができる? ポ…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文…
  • 5
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収され…
  • 8
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中