ニュース速報

ワールド

プーチン大統領の元夫人、数百万ドル規模の不動産事業に関与

2017年05月19日(金)19時28分

 5月19日、ロシアのプーチン大統領のリュドミラ元夫人(右)が、賃料で多額の収益を上げている歴史的建造物を所有する基金に関わっていることが、ロイターが入手した不動産記録で分かった。モスクワで2012年撮影(2017年 ロイター/Grigory Dukor)

[モスクワ 19日 ロイター] - ロイターが入手した不動産記録によると、ロシアのプーチン大統領のリュドミラ元夫人が、賃料で多額の収益を上げている歴史的建造物を所有する基金に関わっていることが分かった。

同不動産はモスクワ中心部にある旧ソ連時代の貴族の邸宅「ヴォルコンスキー家」で、非営利基金CDICが現在所有している。

政府系ロシア新聞とCDICの関係者によると、元夫人は同基金の創設に関与した。

また不動産記録によると、CDICはヴォルコンスキー家に事務所を構えているが、他の大方のスペースを国営銀行大手2行を含むテナントに賃貸しており、賃料はメリディアンという会社に支払われている。この会社にはIntererservisという会社が99%出資しており、法人登記では2014年以降、Intererservisはリュドミラ・アレクサンドロブナ・シュクレブネワというリュドミラ元夫人の旧姓と一致する女性が完全に所有している。

ロイターはこの人物がリュドミラ元夫人と同一人物であることを確認する文書を入手できていないが、名前以外の関連性も同一人物であることを示している。

またロイターはメリディアンが受け取った同不動産の賃料総額やCDICへの支払額を確認できていないが、2015年の決算報告によると、同社の売上高は2億2500万ルーブル(389万ドル)となっている。

(※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)

ロイター
Copyright (C) 2017 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

高市首相が就任会見、米大統領に「日本の防衛力の充実

ビジネス

米GM、通年利益見通し引き上げ 関税の影響額予想を

ワールド

インタビュー:高市新政権、「なんちゃって連立」で変

ワールド

サルコジ元仏大統領を収監、選挙資金不正で禁固5年
MAGAZINE
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
2025年10月28日号(10/21発売)

高齢者医療専門家の和田秀樹医師が説く――脳の健康を保ち、認知症を予防する日々の行動と心がけ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 2
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 3
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 4
    本当は「不健康な朝食」だった...専門家が警告する「…
  • 5
    TWICEがデビュー10周年 新作で再認識する揺るぎない…
  • 6
    米軍、B-1B爆撃機4機を日本に展開──中国・ロシア・北…
  • 7
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 8
    「認知のゆがみ」とは何なのか...あなたはどのタイプ…
  • 9
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 10
    若者は「プーチンの死」を願う?...「白鳥よ踊れ」ロ…
  • 1
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 2
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 3
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ…
  • 6
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道され…
  • 7
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 8
    本当は「不健康な朝食」だった...専門家が警告する「…
  • 9
    日本で外国人から生まれた子どもが過去最多に──人口…
  • 10
    「心の知能指数(EQ)」とは何か...「EQが高い人」に…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 3
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に...「少々、お控えくださって?」
  • 4
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 7
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 8
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中